文春文庫
幻想に生きる親子たち

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 374p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167540098
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

理想の家族なんてどこにもいない!人間は本能の壊れた動物である、したがって親にもともと子育ての能力が備わっているわけではない。あるべき親や、あるべき子どもといった幻想に囚われているから辛くなる。ご存知『ものぐさ精神分析』の著者が、親子の病理から政治、日本の歴史まで舌鋒鋭く斬る痛快エッセイ集。

目次

親たちの「今」
近頃のおかしな母親たち
わたしの親子関係
学級崩壊
いじめの今昔
あきっぽい子とねばり強い子
家庭や世間からはみ出る必要のない売春
母親は化け物
近代日本のあせりとあがき
屈辱の百年〔ほか〕

著者等紹介

岸田秀[キシダシュウ]
昭和8(1933)年香川県善通寺市生まれ。早稲田大学卒。昭和52年、人間は本能の壊れた動物であり、「幻想」や「物語」に従って行動しているにすぎないとする「史的唯幻論」を『ものぐさ精神分析』のなかで披瀝、一大センセーションを呼ぶ。以降、精神分析の手法を社会、集団にも適用させる特異な文明批評家として人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAKAPO

29
岸田秀さんの言葉は、相変わらず鋭い。 本文より・・・要するに、誰だって、好きなことをやっているときは「ねばり強い」か 「しつこい」のであり、好きでもないことをやらされるときは、「あきっぽい」か 「あきらめがいい」のである。「あきっぽい」とか「ねばり強い」とかの性格傾向が、 ホルモンやアドレナリンのような実態として子供の心の中のどこかに実在してい るわけではない。~結局、子供も生徒も、おのれの歩みたい道を歩むのである。 2013/04/29

13km

1
フロイドのリビドーの概念についての説明が好き。2013/09/25

tetsu

1
★3 一貫した考えは昔と変わらず。養老先生と対談というのもなかなかいい企画だと思う。2006/03/04

M T

0
短文を集めたものだが、この世は皆幻想、という原理に基づいてわかりやすく書かれている。2016/07/03

まゆみり

0
日本の分析に関心させれた2015/01/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/559248
  • ご注意事項