出版社内容情報
吉良邸に討入った赤穂浪士は、見事上野介の首級をあげ、内匠頭の墓前に供えた。浪士たちや家族のその後まで克明に辿る完結篇
内容説明
浪士のお預け先となった細川家など四家の扱いは丁重で、浪士たちは束の間の平穏な日々を楽しんでいた。一方、浪士たちに対する世評は日ましに高まり、義士と称揚する声も多く、幕府は処置に困惑する。元禄の義挙を成し遂げた人人と時代を、膨大な史料と綿密な考証で描き切った決定版・忠臣蔵の完結篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えと
7
読了!この舟橋聖一氏の忠臣蔵が世間の知るベーシックなものだと思います。3人目の作者の忠臣蔵で、他にもいろっっっんな作家さんが書かれています。何故か。未だ謎の多い事件ですから。幕府や大奥の陰謀があったことは否めない。いまとなってはわからない。2013/06/14
FeLis-IA
2
<課題図書>命に重さも軽さもないけれど、戦国時代も終って久しいこの時代の武士ほど死に場所に苦悩した時代はないのではないだろうか。そんな中、己が主に対しての忠義を立て死を覚悟して本懐を遂げた義士たちの晴れやかな心中が不思議なほど自然に思えてくる。そして民意と運に見放された将軍交代のラストでは、暗く閉塞感のあった頭上の壁が一気になくなったような爽快感。松の廊下の事件から幾年、六代将軍の下、赤穂浪士関連へ下った徳音に瑤泉院もとい阿久利が遠く赤穂の、二人で一緒に居れた幼い頃の長矩の呼び声を想う姿に涙。2012/06/24
rinrinkimkim
1
読了とともにすごい達成感!全8巻は長かった。この巻は義士たちの切腹と遺族のその後です。物語の最後に遥泉院のことが語られているあたり渋いなぁ。切腹シーンは関係者一同が義士たちを助けたい一心で切腹を遅らせるところが胸に響きます。ところで忠臣蔵って忠臣が沢山詰まってる蔵のお話って物語の題名だったんですね。平成の今では歴史の題名にまでなるほどに有名になってしまったが。 舟橋作品を読み返す集中力がこの先に当て場また読みたいが忠臣蔵は永遠の読書テーマでもあり続けます2014/09/08
藍兒堂
0
★★★☆