出版社内容情報
浅野内匠頭の結婚から、勅使饗応をめぐる吉良上野介との確執、刃傷、切腹、赤穂城の大評定まで、忠臣蔵の全容を描く大長篇の発端
内容説明
播州赤穂の青年藩主浅野内匠頭長矩は、親戚の備後三次の浅野家から息女久利姫を正室に迎えた。幼馴染だった二人の蜜月は長く、国元では、領地接収になった備中松山城の収城役という大任をはたした大石内蔵助が藩政を司り、浅野家は平和であった。そんな時、内匠頭が勅使饗応の御馳走役に任命される。元禄の大事件の発端。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっちゃん
3
古書店で入手した。今尚語り継がれる忠臣蔵。詳しく知りたいとの思いから読み始めた。上に立つ人が我が儘放題。何やら今の安倍政権とそれを取り巻くお友達と重なってしまう。 話変わって、30数年前に訪ねた備中松山城が忠臣蔵と深い関わりが有ったとは初めて知った。あの頃は今のように関心がなかったから今一度訪ねてみたいと思った。2018/06/10
えと
3
長矩の描きかたが新鮮。そして長矩と阿久利の恋模様、ひとつ前の殿中刃傷事件、綱吉やその周辺の状況、吉良の悪っプリ、牧野から吉保の世代交代等々、浅野殿中刃傷事件に至るまでのバックグランドがしっかりと描かれています。さて、刃傷事件まで、どのように流れるのか!?2013/04/16
FeLis-IA
3
<課題図書>歴史物、不慣れながらさくさく読み進めることができました。どれぐらい不慣れかって言うと「忠臣蔵って確か・・・松の廊下で刀を抜いて斬首されたお殿様がいて。忠臣が仇討ちする話?」はい、教科書うろ覚えレベルです。年末ドラマも映画も見たことがありません。ふとしたきっかけで読み始めましたが新・忠臣蔵、面白いです。作中の人物の心情や会話が思っていたよりみずみずしく、広く文献から史実を検討していたり、作者の推察も勉強になります。予備知識が真っ白な状態だったのもよかったのかな。お転婆な久利姫が可愛すぎる。2012/06/03
rinrinkimkim
2
ついに長編スタートさせました。1は内蔵助が父から家を継ぐところからスタートして匠頭が接待役をおおせつかるところまで・・・吉良は自分の領地で塩を作っていて赤穂に作り方を教えてって頼んで断られるとい布石があったのですね!やはり忠臣蔵は奥が深いです。将軍家のどろどろも縦糸に絡まり・・・あと7冊頑張ります!2014/05/27
DualBlueMoon
0
塩のくだりはそもそも競合してないからそんなことない説もあるらしいね。2021/11/15