内容説明
男を振りかえらせずにおかない見事な女っぷり。その蠱惑的な容貌の裏に殺人請負人の顔を隠したエステラが、ドラッグとダンス・ミュージック渦巻くマンチェスターの暗黒街に帰ってきた。彼女の標的な誰なのか?慄えあがる麻薬密売組織の顔役。ポップなビートにのせて、ブリット・ノワールの極北を疾駆する大型新人の傑作。
著者等紹介
ブリンコウ,ニコラス[ブリンコウ,ニコラス][Blincoe,Nicholas]
イギリス、ロッチデール生まれ。ミュージシャン、ジャーナリストを経て、1995年、「アシッド・カジュアルズ」で作家デビュー。ジェイムズ・エルロイやジム・トンプスンらに強い影響を受けた特異なノワール小説により、イギリス・ミステリ界で最重要の若手作家との評価を得た。『マンチェスター・フラッシュバック』で1997年度英国推理作家協会シルヴァー・ダガー賞を受賞
玉木亨[タマキトオル]
1962(昭和37)年、東京都生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業。英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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hikarunoir
5
確かにクラブカルチャーに傾倒し物語展開したいのは分かる。でも取り立てて言及せず、にも拘らず近似したグルーヴを醸すパラニュークの「ファイト・クラブ」前作「インヴィジブル・モンスターズ」と比較したくなるのは、鍵の人物が隠す要素が同じなせい。 とはいえ、タイトルにはあるが(原題にもある)、各種ドラッグは登場するが、いずれもメジャーなものばかり。 故にアシッドは全く出ず、単に自作への内容についての味わいを著者が指したのでないかと推測。実際、ビター/スウィート、いずれも該当しない結末なので。
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