内容説明
1950年2月、雪のワシントンから忽然と消えた父。国務省高官だった父は非米活動調査委員会の喚問に進退窮まりソ連に亡命したのか?20年後、英国遊学中の息子ニックのもとに父から接触があった。アメリカに帰りたい―と。妻子を捨てた身勝手な父への反発と肉親愛との相克に悩みながらも、ニックは父を求めてプラハへと旅立つ。
著者等紹介
キャノン,ジョゼフ[キャノン,ジョゼフ][Kanon,Joseph]
アメリカの名門出版社、ホートン・ミフリンの役員を経て作家に転身。異色の小説『ロス・アラモス運命の閃光』で1998年MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞最優秀処女長編賞を受賞した。ニューヨーク在住
飯島宏[イイジマヒロシ]
昭和15(1940)年東京生れ。東京教育大学文学部卒
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