文春文庫
死のドライブ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 491p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167527679
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

トラックが突然意思を持ち始めたら?精魂込めて修理したクラシック・カーの不思議な過去とは?―スティーヴン・キング、ロアルド・ダール、ジェフリー・アーチャー、はたまたリチャード・マシスン、ハーラン・エリスンなど、錚々たる顔ぶれの名手たちが描いた、車に関する愛情たっぷりでいて、ちょっと恐ろしい珠玉の19編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

120
やはり車社会で道路も発達しているアメリカならではのアンソロジーだという気がします。最初にキングの「トラック」を持ってきていきなり、という感じです。私は特にスピルバーグ監督の「激突」を何度も見て怖さを知っているだけにトラックが意思を持つなんて、と思います。「激突」の原作もあります。さらに有名なジェフリー・アーチャーやロアルド・ダール、J.G.バラードなど様々な味の作品が楽しめます。2018/01/02

くさてる

23
車をテーマにしたホラーアンソロジー。19編が収録されています。冒頭のキング「トラック」が、ああほんとうにキング!って感じで、一気にギアが入りました。といってもわたしは車一般に興味がないので、車やドライブそのものがテーマのものより、変化球的なものがより楽しめました。ランズデール「デトロイトにゆかりのない車」はランズデールがこんな温かい話を書くんだなあと思ったり、ダール「ヒッチハイカー」は二転三転する展開が気持ちよいところに落ち着くあたりがダールだなあと思ったり。珠多めのアンソロジーです。2021/02/28

mejiro

15
リチャード・マシスン「決闘」、ロアルド・ダール「ヒッチハイカー」、J・G・バラード「クラッシュ」、ハーラン・エリスン「景色のよいルートで」が特におもしろかった。ボリューム、内容ともに充実した短篇集。作家陣が豪華でS・キングの作品が霞んでしまうほど。「クラッシュ」、交通事故とエロスが絡み合う異様な内容と文章が衝撃だった。「景色の~」、認可制の決闘。昨今の交通トラブルのニュースを見てると、この冗談っぽい話が笑えなくて怖い。イアン・ワトスン「乳のごとききみの血潮」、ある意味バラードより異端かも。 2017/12/05

ヴィオラ

10
マシスン「決闘」とかバラード「クラッシュ」とかの基本(?)は押さえてあるし、なかなか良質な車アンソロジー。SF縛りが無い分、講談社文庫「世界カーSF傑作選」よりバラエティー豊かだったかも。初読では、ランズデールとダールが面白かったかな。SFの部もあるんだけど、暗い未来ばっかり…(;ω;)明るい自動車(未来)SFって、誰か書いてる?2012/04/17

5〇5

9
自動車にまつわる19編からなる恐怖作品のアンソロジー。ホラーにスリラー、サスペンスにSFもありで楽しめるなあ。なにしろS・キングを筆頭に、R・マシスン、J・アーチャー、R・ダールなど錚々たる作家たちだもの、面白くないわけがないよね。今だってあおり運転の恐怖は実際に存在するけど、自動運転や電動化の未来社会になるとどんな恐怖が生まれるんだろうな。(K)2024/01/13

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