文春文庫<br> 弁護

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文春文庫
弁護

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  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167527648
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

裁判では負け知らず、どんな被告をも無罪にしてきた辣腕弁護士がひょんなことから引き受けた継父による少女レイプ事件の裁判。誰が見ても有罪なその父親の弁護をしたことから、事件をめぐる人々を巻き込む巧妙な犯罪計画が動き出した…。「法と正義」という重厚なテーマに挑んだ第一級のリーガル・サスペンス。

著者等紹介

バッファ,D.W.[Buffa,D.W.]
シカゴ大学卒業後、オレゴンで10年間弁護士として活躍した。『弁護』は小説としては処女作である。現在はカリフォルニア在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

goro@80.7

46
罪を犯したか否かではなく検察側の立証に穴が無いのかが問われる司法制度。合理的な疑いの余地があれば無罪。罪をとがめるのは裁判ではないのだろう。しかし罪あるものが無罪となった時から巡り巡る恐るべき犯罪は弁護士ジョーゼフから全てを奪ってゆく。彼女もジョーゼフを想う事がきっとあると思いたいが、傷ついた弁護士ジョーゼフは経ち名漏れるのだろうか?と2作目も読みたくなった。2019/03/10

ちくわ

22
裁判は推定無罪の原則なので正義とは違ったゲームのルールがあって、そこをうまく批判した絶妙なストーリー。読者も主人公でさえも、どう決着するのか読めないまま、鮮やかな最後のどんでん返し!正義とは何か?を哲学的に対話するシーンも印象的でした。(☆3)2022/08/25

DK

2
敏腕弁護士が引き受けた継父による12歳の娘のレイプ裁判とその顛末。この件だけでも法と正義に絡む興味深い問題が痛切に浮かび上がるのだが、これを契機にした連関の巧妙さとラストの驚きにただただ唸らされる。無罪であることと無実であることは同意ではない。リーガル部分に強烈な興味を持たせつつ、サスペンス部分の盛り上がりも素晴らしいリーガル・サスペンスの傑作。2011/03/13

Bamboo

1
弁護士の使命って何だろうか? 実際に法を犯した人間を無罪にすること? 法を犯していない人間を無罪にすること? それとも、 法を犯していても、その理由が正義であれば無罪にすること? 弁護士の使命って?2019/01/16

hori_sawa

1
筋書きはノーマル。読み口は比較的重厚。主人公アントネッリのトラウマが影響か。女を手玉にとりそうでとられるところがまた女心をくすぐる。私は好みじゃないけど。2009/10/12

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