出版社内容情報
絶好調ゴダードが放つネオ・ゴシックの傑作。入水自殺したはずの婚約者の出現に心乱れる人妻、憎悪に燃える夫。男が持つ"闇"とは
内容説明
周囲の動揺をよそに、あくまで紳士的なジェイムズ。その記憶は本人であることの揺るぎない証拠と思われたが、不可解な“事故”が続くうち、人々の疑惑は膨らんでいった。彼はいったい何者なのか?ダヴェノール家の恐ろしい血の呪縛は消えたのか?ゴダードの卓越したストーリー・テリングがさえるゴシック・ミステリーの傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アヤネ
7
周囲の動揺をよそに、あくまで紳士的なジェイムズ。その記憶は本人であることの揺るぎない証拠と思われたが、不可解な“事故”が続くうち、人々の疑惑は膨らんでいった。彼はいったい何者なのか?(Amazonより)。。。途中で謎の人は誰かわかってしまったのだが・・、いや~とんでもないラストでびっくりした。これだからゴダードは次々読みたくなってしまうんだな~。初期作品が面白いと言われているので、もう少し読む本があるので楽しみ。2016/10/20
天晴草紙
6
自殺したはずの婚約者は果たして本物なのか。妻コンスタンスに裏切られ狂気へと陥れられる夫はどうなるのか。最後に勝者となるのはいったい誰なのか。後半になると状況がわかってきて面白くなり読了。作者はよくもまあこんなに複雑でややこしい話をこしらえたものだと感心した。コンスタンスには最後まで魅力を感じなかったし、この身勝手女をなぜ男たちが守ろうとするのか、それが最大の謎であった。よっぽどいい女なのだろうか。この作者、女を勝たせるのが好きらしい。2014/09/09
ゆき
5
★★★☆☆:最後まで「本物か?偽者か?」「偽者なら一体誰なのか?」で、この長い物語を引っ張った筆力はすごいというべきか。案の定悲劇的な結末を迎えてしまったが、思っていた以上にサー・ジャーヴェスがひどかった。彼の奔放さに振り回された一族が気の毒でならない。2016/07/05
竜
2
感情移入できる登場人物があまりいなかったし上巻はくどくてだれたとこもあったが、下巻からはスピード感アップして面白かった。本物な偽者かだけで上下巻を読ませるのはさすが。 偽者なら誰も騙されるわけがないような気もするが、実際に裁判になった事件があることを知ってびっくり。2015/05/02
ルウ
1
★4 場面が数ページでコロコロかわっていくので、登場人物多すぎだし長いけど飽きる前に読み続けてしまう。結末はそんなに衝撃でもなく、そうするしかないよねーけど昼メロっぽくなりすぎじゃね?な感じ。結局はこれって、男がみんな負けて女がみんな勝ってる。それってどーなの。 2018/07/01