文春文庫<br> キルトとお茶と殺人と

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文春文庫
キルトとお茶と殺人と

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  • サイズ 文庫判/ページ数 338p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167527389
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

有閑夫人たちがキルトを楽しむ趣味の集い。そこに殺人が発生して牧歌的な時間の流れが途絶えた。色めきたつ女性の優雅なミステリ

内容説明

カンザスの田舎町ハーヴェイヴィル。不況の波は農村にも押しよせおまけに日照りつづき、しかし主婦たちはキルトの会に集まってはお茶と噂話に日をすごす。ある日現われたのはキルトより“事件”が好きという新聞記者志望の若い女性、それから何かと騒動が起こりだす―流れ者の登場、不倫と妊娠騒ぎ、そして殺人事件まで…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

geshi

34
若竹七海『さよならの手口』で最後の一撃の本として紹介されたので、身構えて読んでしまった。ゆるいコージーミステリとして楽しんでいれば十分に驚いただろうに。誰が誰やらの導入から姦しい会話の中でキャラクターを理解していく過程は、読者をリタと同じ立場に立たせた絶妙な構成。牧歌的な雰囲気の中でも、田舎町の閉鎖的なコミュニティならではの面倒くささや、噂話から抜け出せない嫌な感じが伝わってくる。その反転として互いに助け合う女達の逞しさ・優しさも見せてくれる。クリスティのミス・マープルもの好きな人は絶対に好きだわ。2017/11/11

28
感想を読んで気になった作品。ヒトが多くて、何度も登場人物一覧を確認(^^;)この頃、記憶に問題あるのでは?と不安に…。お話しは、面白かったです♪仲間って大事よね、このお話しの場合、やや語弊もありますが。2020/04/18

ごへいもち

14
アメリカの素朴な農業者たちの世界。なんということもないけど著者の開拓時代のアメリカへの愛情が感じられる2012/04/25

ふみえ

11
登場人物が多くて難儀。半分くらいいっても、この人誰?で、前に戻って名前書き出した。その後はスイスイ読め真相はアガサっぽい。キルトも、端切れの交換やパターンなど楽しめた。女性達の頑張りにエール!2020/02/17

Ryuko

11
若竹さんの「さよならの手口」で葉村晶が倉嶋舞美と親しくなるきっかけとなるミステリーのひとつ。面白かった。1930年代のカンザスが舞台。田舎町のキルトを縫う会ペルシャンピックルクラブに集う女たち。若いメンバーもいればそうでないメンバーもいる。コージーな感じで話は進んでいく。語り手となるクイーニーの善良さが素敵。あんまりいろいろ書かない方がいいかも。若竹作品が好きな方なら読んで損はない。2014/12/02

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