文春文庫<br> にっぽん裏返史

文春文庫
にっぽん裏返史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 346p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167526047
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0195

出版社内容情報

日本史には数多くのドラマがある。水戸黄門の諸国漫遊、天一坊事件、道鏡伝説……庶民に愛され続けてきた通説を検証する歴史エッセイ

内容説明

史実は、民衆という回路を経るうちに、夢や願望が付加されて、英雄伝や悲劇、奇談へと変貌して行く。「天一坊事件」「絵島事件」「義経生脱説」「道鏡伝説」…など、ドラマとして人々の記憶に残されるようになった日本史上の数々の出来事を紹介しながら、歴史上の人物、事件がいかにしてフィクション化されて行くかを検証する。

目次

1 鼎談・歴史の見方と日本史の謎
2 にっぽん裏返史(星になった西郷;北白川官能久親王の死;毒婦の実像;青松葉事件;文久二年、上海;虚実遠山桜;銭五とミミズ;非常の人源内 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gen Kato

4
歴史上の俗説はどこまで事実に即しているのか、なぜそのように虚構化されたか、考えるのはホントにおもしろい。柳生飛騨守の義歯と御前試合を史実のように書いた勝海舟の話がとくに興味深かった。巻頭の豪華な鼎談(筆者&海音寺潮五郎&奈良本辰也)もいいんだけど、孝謙天皇が「チェーホフのかわいい女」「女性的な愛情の強い人」とか「日本人はやさしい、おとなしい民族」というあまりにも単純に決めつけすぎだろそれ、とイライラする部分もあり(そこが時代の限界でしょうが…)2019/08/14

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