出版社内容情報
日本史には数多くのドラマがある。水戸黄門の諸国漫遊、天一坊事件、道鏡伝説……庶民に愛され続けてきた通説を検証する歴史エッセイ
内容説明
史実は、民衆という回路を経るうちに、夢や願望が付加されて、英雄伝や悲劇、奇談へと変貌して行く。「天一坊事件」「絵島事件」「義経生脱説」「道鏡伝説」…など、ドラマとして人々の記憶に残されるようになった日本史上の数々の出来事を紹介しながら、歴史上の人物、事件がいかにしてフィクション化されて行くかを検証する。
目次
1 鼎談・歴史の見方と日本史の謎
2 にっぽん裏返史(星になった西郷;北白川官能久親王の死;毒婦の実像;青松葉事件;文久二年、上海;虚実遠山桜;銭五とミミズ;非常の人源内 ほか)