内容説明
あんたの仕事は、ハゲタカを消すことにある。そう、神宮警察署の悪徳刑事・禿富鷹秋を狩り立て、この世から抹殺するのだ―ヤクザも南米マフィアも手玉にとるあの極悪刑事の前に、最強の刺客が現われた。巧妙に仕掛けられた執拗な罠を、果たして潜り抜けることは出来るのか!?息を呑む展開の警察暗黒小説、シリーズの白眉。
著者等紹介
逢坂剛[オウサカゴウ]
1943年、東京生まれ。中央大学法学部卒業後、博報堂に入社。80年、『暗殺者グラナダに死す』で第19回オール讀物推理小説新人賞受賞。87年、『カディスの赤い星』で第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞受賞。97年より執筆に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Walhalla
35
目には目を、歯には歯を、禿鷹には禿鷹を。包囲網の中心人物として登場した女性警部は、まさに禿鷹を狩るための禿鷹ですね。ヤクザもマフィアも手玉にとる悪徳刑事同士の戦いは、狩るか、狩られるか、予断を許しません。下巻に続きます。2020/01/08
Dai(ダイ)
22
清々しいまでの悪徳ぶりについ応援してしまう。作者の思惑通り。敵役の女刑事との対決に期待。2015/01/28
くらげ@
13
(☆☆☆)禿富を始末しようとする人、警察を追い出そうとする人といろいろな人物が現れるが・・・。あっという間に読み終わってしまいました。禿富はあいかわらず。警察官が悪党だからその悪党っぷりが引き立つのでしょう。今後どのような展開になるのか。楽しみです。2015/12/19
Hideo
10
禿鷹シリーズ第四弾その上巻。そらそうなるよな、ってな感じで禿鷹を消すために雇われたらしい殺し屋が禿鷹を狙う場面から始まる... しかしこの殺し屋が評判?の割に行動は行き当たりばったりで、案の定、禿鷹の逆襲に遭ってあっけなく絶命...さらに依頼を成功させたと思わせて、依頼元の南米マフィア・マスダから上積みした報酬をかっぱらう...。途中、禿鷹と同じ所属で禿鷹を追放しようとする警部・寿満子(禿富といい、凄い漢字)と嵯峨が登場。下巻へ2022/11/01
ミム
10
一気に読みました。ここまでくると登場者がとうやってハゲタカにやられるのか、という点が最大の関心事になっています。下巻も続けて読んでます。2014/06/30