内容説明
ヒトラーなぞ糞くらえ!1936年、ナチス賛美のベルリン・オリンピックに対抗し、水面下で進められていたバルセロナの人民オリンピック。内戦で中止された「幻の祭典」を現代の東京で掘り起こすうち、二人の男はスペイン現代史の秘部に迷い込んでいく。驚嘆のラストまで息もつかせぬサスペンス巨篇。
著者等紹介
逢坂剛[オウサカゴウ]
1943年、東京生まれ。中央大学法学部卒業後、広告代理店に入社。80年、『暗殺者グラナダに死す』で第19回オール読物推理小説新人賞受賞。87年、『カディスの赤い星』で第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミュポトワ@猫mode
73
お風呂で読書。1日10ページ、671ページの本なので67日かけて読んだ。読んだ人の感想を読んでいるとなかなか評価の高い本なので、こんな感想で申し訳ない気持ちでいっぱいだが、俺には合わなかったなぁ。ミステリーとかサスペンスに分類される本だそうだが、途中で結果がわかっちゃってね。最後まで読んで、「そらそうでしょうよ。結構前に気が付いてたわ」って思ってしまったんだよね。大どんでん返しが好きな俺としては、かなりの肩透かしでね。それに最後の最後は意味わからん恋愛に発展してるしさ。超蛇足だよね。う~んって本でした。2023/07/08
あーさん☆本を減らしたいのに増えてます!!(╯︵╰,)(。ŏ﹏ŏ)( ≧Д≦)
73
オリンピックサスペンス(¯―¯٥)2019/10/21
キムトモ
58
電)東京2020オリンピックを迎えるにあたり近代オリンピック物を時系列で堪能開始。1936の幻のバルセロナオリンピック話で始まったが…お話はスペインの内戦話へスペインの内政的な事情や歴史が解っていればもっと面白いと思ったのだろうと…それでも雰囲気や展開が横溝御大の推理物を読んでいるようで堪能出来ました。(ノ-_-)ノ~┻━┻36ベルリン⇨64東京⇨92バルセロナの時系列はそだね〜と思っちゃた…その論理だと次は⇨20Tokyoです…2018/10/30
佳乃
28
親子三世帯に跨る話で、しかも内戦やら、何やらとスペイン情勢がよく呑み込めずに終わってしまった感が・・・最後は駆け足状態でしめられたような。調べながら読めばまた何か違うのだろうか?2016/04/15
otis2222
1
ナチス賛美の1936ベルリン五輪に 対抗し、同年に予定されたバルセ ロナの人民五輪。しかしスペイン 内戦で開催中止。立花とアントニと スザンナの物語が始まる。 圧巻はアリーザ。これは記憶に残る。 ミステリとしても上等の出来栄え。2023/01/08