出版社内容情報
宰相吉田茂が師と仰ぎ、歴代総理が教えを乞うた陽明学者。終戦の詔勅に朱を入れ、平成改元にかかわった"天下の指南番"の真の姿
内容説明
安岡氏は1983年12月13日に死去した。それからすでに10年余の年月が経過しているが、いまだに世の安岡熱は衰えを知らない。その人気の秘密は、多くの人たちが、組織のなかで人の上に立ったり、ある世界でリーダーとなった場合に、安岡氏の教えのなかから出処進退の心得を学び取りたいと思っているからだ。
目次
「平成」の発案者
傍流・中曾根康弘
終戦の詔勅
「南朝の後裔」
右翼の源流
「白足袋の運動家」
「老師」と呼ばれた男
歴代総理の指南番
本流の守り札
老いらくの恋
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
讃壽鐵朗
1
名前は以前からしばしば聞いていたが、その人物伝を偶々見つけて読んでみた。先ず、著者が70人以上に直接取材したというだけに、ものすごい情報量だが、余りにそれらを短い文にしたので新聞を読むようで味気なかった。 安岡正篤そのものは、確かにいわゆる人生哲学の理論的専門家だったが、その生き方は何とも生臭く失望した。 結局、政治家達に上手に利用されただけの人間であり、最後に細木との醜聞を作ったのは哀れであった。2013/11/23
さばとら
0
よくビジネス書の紹介などで出てくる人なので気になって、伝記の様なこの本を手にしました。漢文、陽明学、右翼、歴代首相のご意見番、そして細木数子。現代史は奥深いです。2014/06/04