出版社内容情報
エイズ先進国アメリカでエイズ・ボランティアの資格を得て、一人の女性患者と生活を共にしながらその生と死を見続けた感動の記録
内容説明
エイズ患者の実態を知ろうと、周囲の反対を押し切って、アメリカでホーム・ナース・ボランティアの資格を取得した著者は、やがて一人の黒人女性患者と生活を共にすることになる。自らの内に潜む病への嫌悪感を乗り越え、患者たちと自然に接することが出来るようになるまでの苦闘と、そこに芽生えた友情を描いた感動のルポ。
目次
プロローグ 私とエイズの出会い
エイズ・セミナーの人々
「私はエイズよ、どう、怖いでしょ」
「エイズ・ハウス」の夜
「私だってエイズ患者はいやさ」とジーナは言った
「ベイビーの命は一年」とステラは泣き伏した
エイズ患者は「抜歯」で死んだ
ステラはジョディの首を絞めて殺した
「助けて、目が見えなくなってきた」
ジーナは「ドラッグ」に負けた
「死にたい、薬をちょうだい」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
20
著者はあるHIVポジティブの女性とボランティアで過ごす時間を持つようになる。自らの中に存在するエイズへの偏見、葛藤。やがてそれは克服され、女性との純粋な友情に変化してゆく。壮絶な病状の実態にも圧倒されたが、題名が示すとおり患者さんがもっとも求めていることはエイズ患者としてではなく対人間としての温もり。病名がついたからといって人間扱いされなくなってしまう苦しみを思うと胸が詰まる。まっすぐに向き合った著者はとても誠実なかただと思う。2012/11/29
OMO
1
面白さ:○ 興味:○ 読みやすさ:○ 新鮮さ:○ 文学的云々:×2023/05/31
c3po2006
1
★★2016/12/15
ゆきねこ
0
アメリカでエイズ患者さんのボランティアを行いエイズについて認識を深めた作者のお話です。