出版社内容情報
推理小説の変遷、トリックの作り方、発想の仕方から、執筆作業にとりかかる前の準備まで、具体的に教えるミステリー作法の入門書
内容説明
サントリーミステリー大賞、オール読物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、横溝正史賞、日本サスペンス大賞など、ミステリー作家への登龍門をめざす人たちだけでなく、ミステリーファンに贈る“ミステリーの書き方と楽しみ方”。推理小説の変遷、発想法、トリック論、取材法など、具体的で、わかりやすいミステリー作法の入門書。
目次
第1章 最近の推理小説の変遷
第2章 ストリック理論の周辺
第3章 推理作家に向いている人とは
第4章 どんなふうに発想するか
第5章 取材法
第6章 大切なメモづくり
第7章 トリック論
第8章 具体的な執筆作業の前に
第9章 文章、筆記用具など
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
込宮宴
5
タイトルの通り、ミステリー作家を目指す人への指南書。 とはいえ、トリックの作り方ではなく推理小説の変遷や小説論、トリックの分類、あるいは取材やメモづくりの方法や執筆環境などのあれこれを、著者自身を例にとりつつ講じていく。 昭和62年刊行の本書だが、ミステリー作家はもとより、他の作家志望者にとっても指南書として役目を果たせるように思う。2013/08/14
しき
3
ミステリーというジャンルの地図、トリックの分類(続幻影城)、推理作家に向いてる人、話の設計図の書き方、発想法など。使ってるツールが「百科事典、名簿、鉛筆」など古いですが、現代にも通じる本です。名前をつけるときに名簿を使うと、どんな人か頭に浮かびやすく書きやすい。著者は同窓会で「俺の名前つかってくれてありがとう」「私も使って」と言われているそうで、自分も真似してみようかなと思った。驚いたのは「日本でアリバイトリックが発達したのは、鉄道がダイヤ通りに動くから」。さすが鉄道、ミステリーにも貢献しているんですね。2015/05/08
お笑いループシュート
1
【追悼・斎藤栄】2024/08/22
お笑いループシュート
1
初めて読んだのが中学生の時で、作中で松本清張の「点と線」を誉めていた。松本清張の作品の書かれた背景についても語っています。30年以上前の話だけど、今でも参考になる話もあります。
こうてん
1
書くというよりは、ミステリーの読み方に少し新しいものを得た気がする。ミステリー作家のエッセイとしては、よろしいかと思う。2012/03/22