文春文庫<br> 陸軍参謀―エリート教育の功罪

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文春文庫
陸軍参謀―エリート教育の功罪

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  • サイズ 文庫判/ページ数 473p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167484026
  • NDC分類 396.21
  • Cコード C0195

出版社内容情報

旧陸軍の最高学府・陸大では何を教え何を教えなかったか。軍の中枢となった出身者たちの欠陥とは何か。エリート教育の失敗を衝く

内容説明

軍事を政治の上に置き、昭和史をミスリードした男たちはどのようにして作られたのか?旧帝国陸軍の最高学府・陸軍大学校での教育内容、その雰囲気、陸軍内部に占めるその影響力、陸軍人事のシステム、等から参謀の役割、陸軍内部の人的関係などまでを具体的に明らかにし、エリート教育の失敗を衝く人事管理「失敗の研究」。

目次

第1部 参謀はこうして作られた
第2部 市ケ谷台からの群星
第3部 参謀たちは何をしたか
第4部 エリートたちの誕生と暗闘の歴史
第5部 失敗から学ぶべきもの

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

27
◎士官学校出身の著者が陸軍参謀の歴史・特性について書いています。特に陸軍エリートの欠陥についての分析は、軍首脳たちの回顧も踏まえわかりやすかったです。信賞必罰ができず、人事を私物化し、大局的に考えず、現場を無視して場当たり的という欠陥は、現在の日本に引き継がれていなければいいのになあと思いました。2025/05/28

しんさん

2
現場を知らず世界を知らない秀才たちが集まって「我らこそ正義! 世界を変えたる!」となったときにロクなことにならないのは古来歴史が証明している、、、と思ってしまうのは凡人の僻みなんだろうな。2021/03/07

タカバル

0
日本陸軍参謀への批判は辛辣である。文武両道の秀才を集めてもなお国の舵取りに失敗したならば、その原因は人材育成の在り方若しくは組織的な問題に起因するだろう。陸士・陸大の試験で優秀な成績を修めたものが要職につき、攻撃精神に傾倒した指揮官・幕僚が現地軍を押さえつけ独断専行により被害を増大させるといった事象が起きたが、信賞必罰がなされる事は無かった。先の大戦においてエリート達には真の戦争指導、政略と戦略の関係つまり戦争哲学の研究が乏しかったとの見方もある。参謀養成は国防の最重要要素である。2024/02/21

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