出版社内容情報
新発見・山本五十六の恋文から聖徳太子、坂本龍馬まで登場する日本史の一場面を訪ね、ユーモアたっぷりに解説したこぼれ話満載。
内容説明
開戦直後に山本五十六が恋人に出した手紙、振袖火事とファッションの関係、そして、昭和史研究の大家・半藤さんがアメリカで見た「この世をオサラバするまで永遠に」忘れられない一枚の賞状とは。肩の力を抜いて、日本史の庭を楽しく遊びまわって集め考えた59の歴史風景は、知的な驚きとユーモア、時に深い哀切に満ちている。
目次
第1部 昭和史巷談(隅田川の橋と軍縮会議;7割海軍の亡霊;「昭和維新の歌」をめぐって;チンは重心を失えり;立ちション裁判ばなし ほか)
第2部 日本史閑談(日本の縁起めでたい「八」;孤独なる川屋のほとり;温泉・聖徳太子の時代から;大海人軍に伊勢の「神風」;紫式部さんの名言から ほか)
著者等紹介
半藤一利[ハンドウカズトシ]
昭和5(1930)年、東京に生れる。作家。28年、東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役、同社顧問などを歴任。平成5(1993)年「漱石先生ぞな、もし」で第12回新田次郎文学賞、10年「ノモンハンの夏」で第7回山本七平賞、18年「昭和史」(全二巻)で、第60回毎日出版文化賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糜竺(びじく)
41
様々な歴史にまつわるエッセイ集です。半藤一利さんの本は結構好きなんですが、なぜか、この本の文体は読みにくく感じてしまいました。読解力が私に無いのか、時々、よく分からない所もありました。しかし、私自身にとって興味深いエピソードもありました。首相選出ばなしは、個人的には良かったです。東条英機と太平洋戦争最後の首相鈴木貫太郎がどのように首相に決まっていったのか、その会議の内容がのせられており、興味深く読めました。何度も言うようですが、もう少し読みやすくしていただけるとありがたかったです。2017/03/25
わらびん
3
こういう第二の人生って羨ましい。仕事をしてその知識で定年後をフリーで活動する。ステキな仲間と好きなことをして老後を過ごすのほど幸せなことはない。2018/03/19
ゆうぼう
3
まあこれも、結局のところ、電車の中の暇つぶしにしかならず、ただ、読書している風に見えているおじさんが一人いただけの時間でしかなかった。何も頭に残らない。ただ、字面を追っていた時間だけが経ちましたねえ。あと2冊この手のが残ってるんだけど、総とっかえしてこよっかな。今から。2016/04/09
astmee
2
歴史にまつわるエッセイ集。学校で習ったりマスコミに伝えられたことと歴史的事実との違いを客観的な証拠を元に書いていて興味深い。個人的にすごく面白かったのは虱の話。道後温泉の話もロマンチックでよかった。そして表紙がとても可愛いです。2015/12/21
Kaori
2
カバーがとてもかわいいなあと思いながら何度か眺めていました。あとがきを読むと、口に絵筆をくわえて描かれたものだとのこと。著者の思いの詰まった歴史エッセイです。2014/05/02