出版社内容情報
二・二六事件、美智子妃誕生、東京五輪、三島由紀夫自殺、昭和天皇。大事件の当事者が今こそ明かす貴重な証言。昭和史がよみがえる
内容説明
2・26事件、引揚げ、ロック座のストリップ、美智子妃誕生、東京オリンピック、三島由紀夫自殺、そして昭和天皇。28の大事件の当事者たちが臨場感たっぷりに語り合う昭和史座談集。今だからこそ明かせる真相、現場にいた者にしか語れないエピソードなど、重大証言が目白押し。
目次
昭和史の“バケモノ”統帥権(杉森久英;村上兵衛)
新証言 二・二六事件(池田俊彦;秦郁彦)
「少年倶楽部」懐かしの子供時代(加太こうじ;赤瀬川隼)
近衛新体制の教訓(林健太郎;野田宣雄)
桃太郎の履歴書(鳥越信;俵万智)
世界史から見た日米開戦(土門周平;池田清)
奇襲の日本史(津本陽;岩島久夫)
日本海軍提督論(千早正隆;吉田俊雄)
出陣学徒の真実(田英夫;野原一夫)
「日本のいちばん長い日」の証人(岩田正孝;高木俊朗)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
92
著者と、昭和にあった様々な出来事をその関係者と鼎談という構成になっている。大正生まれや明治生まれの方も参加しているのでずいぶん昔の話みたいだ。オリンピック、紅白、三島由紀夫、そして万博開催の裏話などが面白かった。万博には小松左京さんも関わっていたという。当時の千里丘陵というのは大阪からでは鬼門に当たるので手付かずの場所であり、時代劇のロケなどをしていたという。竹藪も多く、マムシが多く出るので専門の業者に頼み捕獲をしてもらったという。そしてマムシ対策予算というのがついたらしい。まだのどかな時代だったのか。 2025/03/12
雲をみるひと
24
昭和史の主トピックにおいて、作者と各トピックの当事者やキーマンとの対談集。作者により対談相手の本音がよく引き出されている。文化、風俗、スポーツなどがテーマの戦後トピックより軍と政治の関係、軍の意思決定などがテーマの戦前トピックの方が読み応えがあると個人的には思う。いずれにしても作者及び対談者の多くが物故者となった今となっては大変貴重な作品だと思う。2023/04/09
アナクマ
24
つくづく歴史は細部が面白い。◉「日本のいちばん長い日」の証人。「引き揚げ」修羅の記憶。ザラザラで、ゾクっとした。教科書レベルのこともたいして知らないわけですが、また読もうと思わされました。歴史のメインストリームばかりで、庶民が見えてこないのは仕方がないか。◉91年から96年の雑誌連載。「平成になってから座談会をやりたいような面白い話、なんにもないでしょう」と編者の半藤一利。フラット化とはこのことか。ならば令和はどんな時代に。2019/12/17
Nobuko
8
図書館本 戦争真珠湾攻撃 紅白 歌舞伎 オリンピック 三島由紀夫 赤線などなどの昭和史 生き証人たちの言葉もあって面白かった しかし昭和ってすごい時代でしたよね2021/04/30
まふ
3
座談会形式の28編の様々な話題の特集。大変に面白い。話題に相応しい登場人物の語りが大変楽しい。中には辛い終戦引き上げ事情もあるが、想い出となっている分だけ辛さが軽減されているようにも思える。2.2.6事件などもっと勉強しなければならないと感じる。半藤氏は博識である。感心した。2000/09/11
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