出版社内容情報
幸福な家庭に退屈した主婦絵美子の目には、イラストレーターの友人圭の仕事、装い、恋人、すべてが充実の証しとして眩しく映った
内容説明
短大時代の友人絵美子は、優しい夫と結婚し幸せな家庭生活を送っていた。その間、圭は歯をくいしばって働いた。そして34歳の今、家庭と共にすべてを失った絵美子の目には、圭がようやく手にしたイラストレーターとしての成功が羨ましく映り始めた。幸福な家庭と充実したキャリア。女の幸せはどちらにあるのかを問う意欲作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かず
27
★★★★★Audible。2018/05/26
マッサー
14
34歳、短大の同級生、キャリアウーマンと主婦の話。女性の幸福とは、仕事はできなくても家庭を持つことか、家庭はなくても仕事をバリバリやって、優雅な生活を送ることか。お互いに無いものを求めあう、女性独特の世界観。❗️❗️❗️❕❕2020/06/03
まきこん
11
★★☆☆☆全く違う人生を歩んだ30代の元同級生女性ふたりの話。仕事で成功し華やかな毎日を送りながらも、少し淋しい独身女性と、愛する人と早くに結婚し子供にも恵まれたが離婚をする女性。女の幸せはどちらか?って表紙にあるけど、一概にどっちとは、言えないよね。ただ、この主婦のような女性は、私は苦手だな。身があるようなないような、薄っぺらく感じた話。林真理子は、こういう話ではなく、白蓮などの昔の方を描いた作品の方がずっと良い。2015/05/12
柊子
8
作者は専業主婦が気にくわないのだろうなと感じさせられるお話。読み手が絶対圭に味方したくなるように書いてある。まあ、この女ふたりはどっちもどっちかな。元々土俵が異なるのに、無理やり同じ土俵に上がって競おうとしている。なんだか哀れで、バカだなあと思ってしまう。林真理子さんは初読みだったけれど、こういう作風が多いのかな。2013/06/06
ゆきえ
6
前も読んだ。2017/10/04
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- 和書
- 寓喩としての人生