出版社内容情報
「私は束縛されたかったの」ファッション業界に勤める奈々子が、ベトナム戦争の取材経験をもつ中年ジャーナリストに求めたものは
内容説明
有名デザイナーのアトリエに勤める奈々子は、出張帰りの飛行機のトラブルで、台北空港に足どめされた。そこで出会った男は、ベトナム戦争の取材経験を持つジャーナリストだった―。最先端のファッション業界を軽やかに生きながらも、ほんものの恋を求め始めた28歳の女性の心の戸惑いを、ストレートに描いた、渾身の長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
柔
22
最近難しい本が多かったので、スラスラ進んで気持ちいいし入り込めた。女心ってこんなもんなのかな。アパレル業界で働くアラサー奈々子は帰国便でベトナムに駐在していた中年記者、梶原に出会う。梶原に惹かれるが、振り向いてくれない。その気持ちを他の男で埋める奈々子。「夫が12時過ぎて帰ってこない事を泣いている。ベトナムの女は新婚の夫が二度と帰ってこないんだ。日本の女 、旦那の帰りが遅いと言って泣いている」日本の平和ボケというか、梶原の様な世界を観てきた人間というのは視野が広い。引き続き下巻へ!2019/04/15
お静
5
自分の若い頃のアパレルファッション時代なので楽しく読めた。渋い中年特派員はどんな展開を見せるか(下)が楽しみ!2017/06/01
ぎんた
3
借本。時代(1990年創刊)、と言って片付けて良いのかどうか分からない主人公の自分勝手さにうんざり。途中から飛ばし読みしたけど不快感ばっかり募るので下巻は読みません。続きも全然気にならないし、良いかな。と。こんなの久しぶり。2018/04/25
SNOOPY
0
肩パッドは大きければ大きいほどカッコいいとされてた頃のお話。2014/12/30
カーミン
0
ファッションメーカーに勤める奈々子は、出張の折に知り合った元ベトナム戦争特派員の梶原に引かれ始める。しかし、妻子ある男性や知り合ったばかりの男性との逢瀬も重ねる。仕事面では、キャリアウーマンとして働いているが、私生活ではなんとなくグズグズとした性格だと思う。読んでいて一生懸命だと思う反面、イライラしてくるトコロもある。2013/02/01
-
- 和書
- バガボンド必殺心理分析書