出版社内容情報
激動する社会の中で、したたかに生き続ける藝、落語。そこで青春を燃焼させ、昭和の名人達から人生を学んだ著者が語る世紀末落語論
内容説明
落語は活字化されることで、言文一致の明治文学に多大な影響を与え、放送媒体に応じることで、無数の聴客を獲得してきた。こうして激動する社会の中、本質を変えずしたたかに生き続ける芸に強く惹かれ、青春を燃焼させた著者が、志ん生、文楽といった昭和の名人たちの魅力を分析し、落語の本質に鋭く迫る。
目次
わが落語結縁
古典化する落語
活字の落語
放送が落語を変えた
落語が輝いていた頃
古典落語大系の頃
落語批評について
オールドタイマーたちの知恵
三遊亭歌笑の散り方
桂文楽の至福の日日〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
3
図書館にて。のち、矢野は文春新書に『三遊亭圓朝の明治』を書き下ろしている。次に借りよう。2020/10/05
cocobymidinette
1
著者の自分語りが過ぎる。これだけの名人、藝人たちのこと書こうとしておきながら、とくに技も持たない自分のことを主張するかね、、落語論はどうしても好き嫌いの感情が入ってくるからこそ、なるべく客観的なものであってほしいものだなと学びつつ、飛ばし読みで読了。まぁ時代が変わってしまっていることもあり、あまり得るものなし。2015/07/08
しゃいる
0
どうも落語に興味がなく知らない人の話ばっかりだったからか、内容が頭に入ってこなかった。残念2012/01/20
いちはじめ
0
この人の著作はつまらなくはないのだが、微妙に僕の読みたいものとずれる気がする。2000/04/08
見ぇーた
0
知っている落語家はまあ読んでも分かるが、知らない落語家は5軒先の爺さんの詳細、聞きたいわけないだろう。2025/07/08