文春文庫<br> 十津川警部 赤と青の幻想

文春文庫
十津川警部 赤と青の幻想

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  • サイズ 文庫判/ページ数 317p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167454227
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

写真家の君原文明、女優の真木昭子が殺された。部屋にはサクランボの枝と赤い実。一方、実業家の木元綾は青い調度に囲まれた部屋で殺されていた。赤と青の殺人事件を追う十津川の前に現れた青い眼の美青年の、謎に包まれた過去と落ち着きはらった態度。手掛かりを求めて、十津川はサクランボの産地・山形に向かったが…。

著者等紹介

西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
昭和5(1930)年、東京生れ。陸軍幼年学校で終戦を迎えた。都立高校卒業後、人事院に十年余勤務。作家をめざし多くの職業をへて、38年「歪んだ朝」で第2回オール読物推理小説新人賞を受賞。その後40年に「天使の傷痕」で第11回江戸川乱歩賞、56年「終着駅殺人事件」により第34回日本推理作家協会賞(長編部門)などを受けている。著書多数。トラベル・ミステリーの第一人者である
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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あつひめ

22
山形が舞台。一度山形へ行ってみようじゃないか。一度〇〇へ…どの事件でも言いそうな十津川警部の人となりを思った。山形は祖父母宅があるので地名や地形を思い浮かべサクランボの実る景色が懐かしくなった。地域性の遺伝子がまれに表面化する場合もあるというが、サクランボの赤と瞳の青を掛けて小説を生み出す西村さんにまたまた脱帽。サクランボ農家が莫大な財産を持っている設定は驚きだけど。他の読者と同じくサクランボが食べたくなった。次の事件は何を読もう、一人十津川警部祭りをしている2024年。2024/01/21

エヌ氏の部屋でノックの音が・・・

11
「勝手に列車祭」第284弾。。。文庫コレクション557 冊目。。。2001年11月10日 初版。。。我が中興の先生お得意の復讐劇であった。殺人は悪いとはいえ底流に個体差が激しく虐めの対象になるであろうと思われるという悲しさが流れている。犯人側が復讐者の近しいものを殺して警告するなど、ちょっと変わったところもあるが、登場人物がポンポン殺されていくところは変わらなかった。ダム建設や人種問題、村と余所者の関係など割と社会的的問題を詰め込んだ作品であった。2021/02/04

さけフレーク

3
東北に青い目の人が存在する、というのは気になる。 小説を書くときに使えるだろうか。2014/08/19

シーラ

3
みちのくには青い瞳の日本人がいる。それが一番のミステリ。2010/11/07

けいちか

3
十津川警部シリーズがたくさんあるのは知ってるけど、あんまりこの作品だけを読んでも、彼のことは分からない。シリーズ物の場合、もちろん第一作から読むのが良いに決まっているのだが、そうでなく、途中から読んだ場合でも、ある程度人間関係とか、主人公に関して分かるようにしてもらいたいものです。それに、ミステリーの解決が、かなりいい加減です。強引過ぎ。終わり方も尻切れトンボだったかも。かなり不満が残る作品。2006/11/04

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