内容説明
深夜のコンビニでレジ係の青年が射殺された。犯行の直前、犯人は青年の名前と年齢を尋ねていた。いったいなんのために?層雲峡で起きた、ある少女の暴行事件に行き着いた十津川警部は、謎を追って旭川へ飛ぶ。犯人は、被害者の少女のために復讐を企てているのか?十津川警部の推理が冴えるトラベル・ミステリー傑作集。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
昭和5(1930)年、東京生れ。陸軍幼年学校で終戦を迎えた。都立高校卒業後、人事院に十年余勤務。作家をめざし多くの職業をへて、38年「歪んだ朝」で第2回オール読物推理小説新人賞を受賞。その後40年に「天使の傷痕」で第11回江戸川乱歩賞、56年「終着駅殺人事件」により第34回日本推理作家協会賞(長篇部門)などを受けている。著書多数。トラベル・ミステリーの第一人者
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感想・レビュー
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エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
15
「勝手に列車祭」第278弾。。。文庫コレクション545 冊目。。。2001年 6月10日 初版。。。この本は○○川殺人事件という短編を集めたものである。表題作が秀逸である。もう最後も殺させてあげて思ってしまっている自分がいた。最後も自害しなさんなよと思いながら読んでいたが、話は悲しい方向に。吾らが冷徹な十津川警部が「それ以上何かいったら、殺すぞ」と銃を向けている。助けられたほうに向かって吐いているところが妙に怖かった。2020/12/14
桂 渓位
7
十津川警部の活躍を描く短編集。 それぞれの事件に関連性は無いのですが、最愛の人を奪われた理不尽さから起こる悲劇、何故かシルバーメタリックの車が出てくる(笑)といった共通性が見受けられます。 表題作に関しては、十津川さんの刑事としてどうなの?という言動もありますが、人としての怒りが描かれてました✨2020/11/28
キャサ
2
短編集
sensei
0
聾話のやさしい少女にいたずらをして死にやった若者三人を射殺して彼女の仇をろうとする男の話。2021/04/11