内容説明
埼玉県蓮田市、黒沼の畔に建つ二つの名家で起きた一家惨殺事件と失踪事件。ライターの五十嵐みどりは取材を通じて四人家族の闇を浮き彫りにしていく。一方、戸田市では謎の連続通り魔事件が発生。売れない推理作家の「僕」は、小説の取材にと容疑者の尾行を開始する。二つの事件が交錯する驚愕のサスペンス。
著者等紹介
折原一[オリハライチ]
1951(昭和26)年生まれ。早稲田大学卒業後、編集者を経て88年に『五つの棺』(後に改作して『七つの棺』)でデビュー。以後、大胆な叙述トリックを駆使した本格ミステリーからトラベルミステリー、サスペンス、ホラーと幅広い作風で活躍。95年には『沈黙の教室』で第48回日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nobby
133
いや、先は気になるばかりだし間違いなく面白いんだけど、結局何を読んだのか残るものが少なく消化不良なのは最後に唐突に真相明かされる故かな…一家四人失踪事件と連続通り魔事件、全く関係性の見いだせない二つを交互に追う展開は、期待高まるばかりなんだけど、いつまで経っても噛み合わず重ならない…プロローグで描かれる幾つかの場面から既に、ちょっと盛り込み過ぎを戸惑いつつ技巧への偏重とも感じてしまった。300頁位からようやく繋がり出すのは待ちきれないし、後付けな人物や事柄も結構多いし…いや、面白いには違いないんだけどね…2019/05/17
gonta19
131
2009/9/13 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2021/2/13〜2/15 約2年ぶりの折原作品。「〜者」シリーズ。倒叙ものだと解っていてもやられるんだよなぁ。物語の視点が次々変わっていくうちに、どんどんケムに巻かれる感じ。今回もやられました。2021/02/15
ダイ@2019.11.2~一時休止
69
~者その9。広島一家失踪事件がモデル。自称推理作家とライター視点がつながるのがうまいがちょっとモヤモヤ。2013/12/31
加賀恭一郎
51
二人の事件がどう結びつくのかと思いきやドンデン返しの連続。今回もすっかり騙されました。2016/02/05
すたこ
41
★★★きっと面白いんだろうけど、私には読解力が足りなかったようで。全く整理できなかった。ラストでスッキリすると思いきや、混乱したまま。誰が誰で誰を殺して誰が生きてるのか、ややこし過ぎる。ちょっとダラダラ感を抑えれば、すごく面白いと思うのに。2017/06/19