内容説明
高い理想を目指しつつ、自らの情熱に翻弄されて生きた父・佐藤紅緑。センチメンタルでエゴイストの詩人の兄・サトウハチロー。世の規範から脱線して波瀾の日々を送りつつも魅力あふれる一族の情熱と葛藤を、資料と共にたどる一冊。小説『血脈』執筆にまつわる講演や対談・エッセイの他、貴重な写真、年表や系図なども満載。
目次
1 「血脈」を語る
2 「血脈」の完成
3 「血脈」アルバム
4 「血脈」の周辺
5 「血脈」と私
6 資料
著者等紹介
佐藤愛子[サトウアイコ]
大正12年大阪生まれ。甲南高女卒業。戦後、「文芸首都」の同人となり、小説を書き始める。昭和44年「戦いすんで日が暮れて」で第61回直木賞を、昭和54年「幸福の絵」で第18回女流文学賞を受賞。ユーモアにいろどらられた世相風刺と、人生の哀歓を描く小説やエッセイは多くの読者のこころをつかむ。父の作家・佐藤紅緑、異母兄のサトウハチローを始め、佐藤家の人々の凄絶な生の姿を描いた大河小説「血脈」の完成により、平成12年第48回菊池寛賞を受けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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