内容説明
岐阜の幽霊住宅で江原啓之氏が見たもの、狐霊に憑依された女性の奇妙な話、夜中に金縛りにあった初体験、父・紅緑の霊が語ったこと、霊能者の優劣…。「この世よりもあの世の友達の方が多くなってしまった」佐藤愛子さんの、怖くて切ない霊との交遊録、第二弾。安らかな死のためには、どう生きたらいいかを考える一冊です。
目次
あの世とこの世
怪人の行方
どこまでつづく合戦ぞ
ノホホンと天国行き
心やさしい人への訓話
生きるもたいへん死んでもたいへん
珍友
地獄は…ある。
あの世からのプレゼント
狼男は可哀そうか?
死は終りではない
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
165
《すべてハッキリしたことが好きな》著者は、音を立てたり後ろ姿だけ見せる霊に腹を立てる一方、誰もいない所では後ろ姿にさえなれない霊に同情する。生者にも死者にも悲哀を感じるのが人間…なのだが、その優しさにつけ込む霊もいる。著者が霊に対して怒りと哀れを交互に催す気持がよくわかった。戦国の世から戦を続けている霊もいれば、人に憑く厄介な霊もいる。生者と死者の間に何の拠り所もなければ、ただ野蛮なだけだ。やはり宗教やそれに類する教えが必要なのではないか。ところで著者の記憶にある父の特徴を言い当てた相曽・江原両氏は凄い。2020/12/03
パフちゃん@かのん変更
32
愛子さんは好きだが、心霊物は怖すぎる。亡くなった遠藤周作氏などとの交流は・・・なかなか信じがたいが、そういうのわかる人は分かるのか。2021/08/24
はっぱ
22
佐藤愛子さんの霊体験は、本当なのか?・・心優しい人は、無闇に知らない社などで、手を合わせない方が、良いとの事。そうかも知れない。無事無難に暮らすには、心を冷たくしておく事も必要らしい。「魂の波動を高めること」「”自分の魂”のあり方が大切」「死はすべての終りではない。無ではない。肉体は滅びても魂は永遠に存在する」2018/07/11
うさっち
20
著者のスピリチュアル体験を綴ったエッセイ?文字が大きく読みやすかった。怖い話なのに笑ってしまうけど、もし自分の耳元でささやかれたり、姿が見えたらと思うとキツい…。2017/11/08
chatnoir
16
著者の心霊体験や能力者として登場する方々のお言葉にへぇ、ホォと楽しく読んだ。最終的には波動が低いとイカンのよ~!って本。狐さんが修行するのは茜稲荷という話、心霊団地の顛末が面白かった。S氏は下さんかな?父母や祖父母、ペットとかしか感じ取れないと言われたのは宜保さんかな??ここに登場する三輪さんと江原さんは凄すぎる。色々解る人はいるのかなぁ。私の知らない世界です。2019/07/23