出版社内容情報
娘からインコ、仔犬を押しつけられた上に、今度は孫の世話。ああ、我が老後は日々これ闘いなのだ。平成の"イジワルばあさん"奮闘記
内容説明
妊娠中の娘から二羽のインコを預かったのが、我が受難の始まり。けたたましく啼くわ人の耳は齧るわで、平穏な生活はぶちこわし。一難去ってまた一難。今度は娘が持ち込んだ仔犬に安眠を妨げられる。揚句の果てに、孫のお守りだと?もう、ええ加減にせえ!読めば読むほど元気がでる平成の“イジワルばあさん”痛快エッセイ。
目次
犬は犬として生きよ
我が闘い
敗北の時
ピーとプー
ええ加減にせえ!
ピープーの次はグー
日々これ闘い
グーの次は孫
またもとの一人
お正月の過し方
ああ六十八歳
ボケ仲間〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
145
佐藤さんの作品は「血脈」を読んだだけですが今度は、68歳からの老後のエッセイのこのシリーズでも読んでみようと思いました。一人暮らしで犬が2匹いてさらに子犬が増えたり、娘さんから預けられるインコがいたりします。非常に面白く笑ってしまいます。佐藤さんも犬もマイペースで生活している感じがします。2017/01/13
パフちゃん@かのん変更
53
我が老後シリーズ、知らずに最後の7巻『これでおしまい』から読み始めて、2巻、3巻、5巻、6巻と読みました。これは1巻で67,8歳ころのエッセイ、パワフルです。一人暮らしながら、毎日家事手伝いに来てくれる優しいTさんもいて、2匹の犬タローとチビ、娘さんが持ち込んだインコのピー、犬のグー、そして孫娘桃子ちゃんの誕生と決して孤独でない。「孫の面倒は見ない、爺さんだと思ってくれ」と言いながらも世話を焼いている。賢い犬のチビがお気に召さないようだが、その行動はただものではない。きっと著者に鍛えられたのだと思う。2017/05/25
ロボット刑事K
19
エッセイストは数多く存在しますが、やはり佐藤愛子さんは最強ですな。御歳九十九(著作時六十八歳)、歯に衣着せぬ発言は爽快です。久しぶりに佐藤さんのエッセイを読みましたが、パワーは全く衰えていません。ペットや娘、孫に至るまでバッサリ袈裟切りです。年を重ねるごとに多くの人は丸くなり、他人との軋轢が減りそうなものですが、佐藤さんにそんな常識は通用しません。言いたいことを言い、態度で示す。彼女には老後の憂いなど存在しないのでしょうね。☆4つ。最近未読の佐藤さんのエッセイを数冊入手しました。楽しみ楽しみ!2023/09/18
よぶ
7
初読みの作家さん!ガミガミなおばあちゃん~でも笑いながら読んでました(^^)娘に振り回されて、チビとタロー、ピー…動物にも振り回され~楽しい老後を過ごしてますねぇ(≧∇≦)b2018/05/01
fumikaze
2
著者67歳。笑える箇所と、退屈な箇所と。2023/12/10