出版社内容情報
文化大革命の後の近代化路線によって、報道規制が緩くなった一時期、建前と本音を使い分ける複雑な中国人の胸中を著者の若い感性が鋭くとらえる第15回大宅賞受賞作
内容説明
最近、中国では当局によって再び外国人との接触が厳しく規制されるようになっているという。一般市民の生の声の取材もままならなくなっているとか。本書は、まだ規制の緩かった時期に記者としてのルーティーンから外れて、国家対民衆という基本的な観点から中国のありのままの現実を描いた国際的にも評価の高いルポである。第15回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。
目次
ああ!中国よ、中国よ
反戦映画「今夜は星がキラキラ」
釣テングもボウズ
さすがは江青
あれが噂の秦城監獄
栗原小巻が死んだ
金日成に往復ビンタ
ブルース・リーは永遠に不滅です
ポスト蒋経国レース〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wei xian tiang
1
一つ村の住民が攻撃し合い,乏しい家財を奪い合う。目まぐるしく変わる権力の中で誰もが加害被害両方を経験し,自分の身を守るために親しい人間ほど告発し吊し上げなければならなかった。文革の残した傷は深い。この傷にまともに向き合わせると共産党支配が瓦解するので,外に敵を作って目を向けさせる訳で,それが反日の構図である。2019/01/26
seicoro
0
☆☆★ 鳴呼!中国よ!中国よ! 1980年9月から一年間に及ぶ中国留学体験を記したもの。著者は共同通信の記者。2010/06/01
-
- 和書
- 対馬の海に沈む