出版社内容情報
亡き妻への手紙を毎日書き続ける夫。1000回目の敗戦にも挫けない大棋士。各界の名文家たちによる「ちょっといい話」全54篇。
内容説明
天下の大女優は、「美女」というレッテルがいやでたまらなかった。名人にも就いた大棋士は、1000回の敗戦にも挫けることはない。あの放送タレントは、毎日、亡き妻に手紙を出し続ける―。2007年に発表されたエッセイから厳選された54篇を収録。プロ、アマを問わない短文の名手たちによる、達意の文章の数々。
目次
美女という災難(独裁者コレクション(鹿島茂)
托骨(飯田章)
「昭和」のにおい(清野恵美子) ほか)
「バス停巡礼」の愉しみ(旅する男女脳(黒川伊保子)
九十センチの歴史(石田トミ)
ダン爺の青春(やなせたかし) ほか)
妻への手紙を書きつづけて(世捨人(車谷長吉)
自衛隊のアトム(梯久美子)
還ってゆくところ(高田宏) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
団塊シニア
46
入退院を繰り返し、全身ボロボロ、できれば青春は人生の最後にきたほうがいい、 88歳のときに書いたやなせたかしさんの「ダン爺の青春」、奥様が亡くなってから毎日その日の出来事を手紙に書いて奥様宛に街角のポストにいれ夕方自宅のポストに入ってる、永六輔さんの「妻への手紙を書き続けて」この2編が秀逸です。2014/09/08
ビスケ
3
文藝春秋のベストエッセイ集、読むのはこれが初。ウェットな思い出語り系エッセイ(戦後多し)が多く、似たようなテイストが目立つので、自分にとってはちょっと期待はずれだったかなー。この中では、鹿島茂のエッセイが一番好みでした。あと、「うぶだしや」はぞーっとした。2011/10/31
ミノムシlove
1
肩書様々の書き手によるエッセイ集。楽しめた。特に心に残ったもの。『誰でも読む一冊の本について/加藤周一』国の秩序を整えるためには国民全体の、知識における共通認識が不可欠である、という主張に大きく同意。静かだが大切な主張。『「なっとく説明カード」の効用/矢吹清人』患者側からはこんな医師がいてほしい、皆そう思うだろう。医師はどうか?言質を取られる事への懸念はあるかも。『「バス停巡礼」の愉しみ/泉麻人』観光地や食べ物だけではない旅のニッチな楽しみ方。こういうの好きだなあ。2021/09/05
NAKKA
0
★☆☆☆☆ イマイチ・・・2011/11/20
Taku
0
バラエティに溢れてよい2022/07/12
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