出版社内容情報
たとえ時代は変わろうとも、変わらないのは人の心──エッセイをこころざす人の教科書として読みつがれているシリーズ十二冊目
内容説明
砂漠を走る列車でご対面したのは懐かしき七輪。しかもなんと日本製。その上、同乗者は砂漠の真ん中で手に入れた魚を悠々と焼き上げ、呆然としていた私に「おひとつどうぞ」というのであった―「サハラ七輪列車」等、激変と不景気の93年、新聞、雑誌等に発表されたエッセイの中から「堂々の人間の営為」を描く61篇。
目次
コンコルド広場の灯り(内田宏)
「小指」の思い出(吉村光生)
旅は強欲にする(石弘之)
サハラ七輪列車(西木正明)
ひまわりさん(佐々木茂美)
日本的なるもの(塚谷裕一)
「ヒマラヤ」咋日、今日、明日(田部井淳子)
外交官と英文法(多賀敏行)
難解な“評論文”(松本道介)
古本で村おこし、賑うベルギーのブキニスト村(倉田保雄)〔ほか〕