出版社内容情報
斬新な着想と絶妙の構成が陶酔へ誘うプロの手腕、対するアマの真率でフレッシュな感性──響きあって魅了する文章のシンフォニー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rokubrain
13
40年近く前の作品なので当時の日常から綴られるエッセイからは今とは違った生活感覚や意識を感じるところがあった。 物に宿る魂とそれを感知する人間の能力とでも言おうか。 日に日に技術が進化していくのは、同時に何かを失っているのかもしれない。 四季の移り変わりにつれて、庭がさまざまに語りかけてくるのをやめない、という江藤淳氏の「庭の言葉」からはそんなことを感じた。2024/06/28
クジラ
0
バブルで日本がうかれ始めた1988年のエッセイ。どことなくその風潮に首をかしげるようなエッセイが多かった。後から思うと、バブルの異常さに薄々気が付いている人が多かったんだなぁ。それでも止められないのが時勢というモノなのかな。2011/01/30