文春文庫
東條英機 処刑の日―アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」

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  • サイズ 文庫判/ページ数 277p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167431174
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

出版社内容情報

昭和23年12月23日、7人のA級戦犯の死刑執行。その日はまさに「ジミー」、皇太子明仁の15回目の誕生日だった──。

内容説明

「ジミーの誕生日の件、心配です」焼け跡の記憶もまだ醒めやらぬ昭和23年12月初頭、美貌と奔放さで社交界に知られた子爵夫人の日記は、この謎めいた記述を最後に途絶えた。彼女はいったい何を心配していたのか。占領期の日本にアメリカが刻印した日付という暗号。過去と現在を往還しながら、昭和史の謎を追う。

目次

第1章 子爵夫人
第2章 奥日光の暗雲
第3章 アメリカ人
第4章 天皇の密約
第5章 四月二十九日の誕生日
第6章 退位せず
終章 十二月二十三日の十字架

著者等紹介

猪瀬直樹[イノセナオキ]
作家。1946年、長野県生まれ。『ミカドの肖像』(86年)で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。『日本国の研究』(97年。文藝春秋読者賞受賞)は、政界の利権、腐敗、官僚支配の問題を鋭く突き、小泉純一郎首相から行革断行評議会委員、道路公団民営化推進委員に任命される契機ともなった。東京工業大学特任教授など幅広い領域で活躍。2007年6月、東京都副知事に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoshida

122
今上天皇の誕生日に、わざわざ東条英機らA級戦犯の死刑を執行した米国。暗号という程ではない。昭和天皇から今上天皇の御代になっても、日本国民が戦犯を思い出すようにとの意味。米国の洗脳が上手く行き過ぎて、あまり意味を為さない日本。それより敗戦から憲法制定、東京裁判についての記述が興味深い。戦争と戦争権の放棄は幣原喜重郎が言い出したり、押し付けの憲法でも外的の侵入を撃退したり内乱を鎮圧する自衛権は当然に認めていること等。自衛権は当たり前の記述。その後の日本が過剰に反応したのだ。自分の国は自分で守る。当然だと思う。2019/02/01

AICHAN

39
図書館本。何を書きたいのかしばらく読み進めてもわからず、首を傾げながら読んだ。ポツダム宣言受諾後、陸軍の青年将校たちが徹底抗戦を合言葉に天皇や皇太子を拉致する動きがあった。幸いどちらも未然に防げた。皇太子(今の上皇)は英語の家庭教師からジミーと呼ばれていた。ジミーの誕生日は12月23日。昭和20年のその日、東條英機が絞首刑になった。これは米国の暗号だった…。ほんまかいな。日本国民が戦犯を思い出すようにとそういう暗号を刻んだという話だが、東條英機が絞首刑になった日なんて誰も知らないんじゃね?2021/11/11

yamahiko

14
たまたま天皇陛下のビデオメッセージの後に購読。メッセージに込められたピースが一つ嵌まった感あり。2016/08/11

金吾

8
× うーん というのが感想です。書いていることにあまり中身を感じられませんでした。私には合わなかったです。2020/11/16

さっと

6
刊行履歴は単行本『ジミーの誕生日』→文春文庫『東條英機 処刑の日』(本書)→中公文庫『昭和23年冬の暗号』で、同じ著者・同文庫の既刊『昭和16年夏の敗戦』とつなげて中公もうまいことやるなあと感心していたら、本書あとがきで著者自身が「昭和16年~を前編とするならこちらは完結編」と言っててワロタ。と言っても単行本・文春文庫共通のサブタイトル『アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」』が最もわかりやすい。平成の天皇誕生日とA級戦犯の処刑日の符合。マッカーサーの念入りなこと。まさか退位によって祝日でなくなるとはね。2022/05/04

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