文春文庫<br> 日本国の研究

文春文庫
日本国の研究

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  • サイズ 文庫判/ページ数 269p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167431082
  • NDC分類 317
  • Cコード C0131

出版社内容情報

国家財政を破綻に追い込み、理念なき"開発"に狂奔する奇妙な法人の群れ。国民に寄生する「もう一つの国」の恐るべき実態を暴く

内容説明

吹きつのる霞が関批判の嵐。行革は遅々として進まない。だが、誰もこの国にある「もう一つの国」の話は書かない。そこでは、「財政投融資」の名のもと、無数の奇妙な企業の群れが国民に寄生し、税金を食い荒らしながら生きていた。官僚国家日本の暗部を鋭くえぐりとる告発ノンフィクション。文芸春秋読者賞受賞。

目次

第1部 記号の帝国(朝日連峰;長良川河口堰)
第2部 闇の帝国(視えないシステム;巨大赤字隠蔽のからくり)
第3部 寄生の帝国(迷路の世界;もうひとつの国)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

背番号10@せばてん。

14
【1996_文藝春秋読者賞】1999年3月28日読了。自分は副知事就任以前からの猪瀬氏の言論を100%支持する人間ではありませんが、この書は(公益法人を1面からしか切り取っていないという弱点はあるものの)経済音痴の自分にも理解できる、良書であった気がします。1999/03/28

kenitirokikuti

10
図書館にて▲先日葛西にある地下鉄博物館を再訪し、東京メトロ30周年の企画展を見た。猪瀬氏には東京の地下鉄に関する新書もあり、ついでに本書なども一緒に借りたのだった。たまたま私には全特で有力だった知人がいるので(失脚して郵政から放逐されたが特定郵便局長会の会長となる芽もあったそうな)、財投やら特殊法人やらについては内側の話は聞いた。ただやっぱ立場が立場なのでどうしてもそれらは政局寄りなお話で、百年先から「いま」を見下ろすとどういう図となるのかは分からなかった。25年のいま、行革よりも脱低成長が価値よな2025/03/22

さっと

5
補助金、ファミリー企業、天下り・・自分とは縁遠い世界の話かと思いきや、いたるところに税金が投入されているもんで、あなたがた国民がちゃんと関心もたないといけませんよと叱られた気分。しかし、本当に自分の国で起きていることなのか、いまいち現実感がわかないなぁ。2017/09/18

wei xian tiang

4
行政改革の必要性を訴え,世論を動かした記念碑的な一冊。今改めて読むと,著者の取材力だけではなく,文章にセンスを感じる。世に影響を与えたのは事実の醜悪さだけではなく,この表現力もあってのことだろう。官から民へ,小さな政府,それは正しいが,自治体の広報紙等読むと役所の要らん事業は逆に年々増えている。結婚相談所,ペットの飼い方教室,タブレット教育…。それ税金でやらないといけないことか?また役所の窓口にはアパートの隣室騒音からカップルの浮気まで雑多な苦情が持ち込まれるらしい。そうした官依存体質も問題。2019/02/03

すいへい

3
大学時代か新社会人時代に読了。官僚に立腹してしまう

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