文春文庫<br> 新今昔物語

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文春文庫
新今昔物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 201p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167410032
  • NDC分類 913.6

出版社内容情報

『今昔物語集』や『お伽草子』等に材を得て、原話の自然な味わいを新しい語り口で描き、説話文学のおおらかなロマンを堪能させる

内容説明

貧しい殿上人の娘・六の宮の姫君は、新婚のつかの間のしあわせもむなしく、陸奥へ赴く夫と五年の約束で悲しい別れを強いられてしまったが…。『今昔物語集』を中心に、『古事記』や『お伽草子』、江戸時代の書物などに材を得て、原話の持つ自然の面白さを新鮮な語り口で描き、説話文学のおおらかなロマンを堪能させる好読物。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

29
「好色政道」のみ朗読で。学問が苦手な坊さんが、お色気に釣られて学を成し遂げるニヤっと笑えるストーリー。小朝師匠の落語ネタにも採用された由。(spotify/ 「朗読のアナ 寺島尚正」にて/26分)2022/10/30

kawa

28
「狐を斬る」のみ。spotify/ 「朗読のアナ 寺島尚正」にて(31分)。情を交えた女の不義。己の対面と女に対する優しさを絶妙にさばく大人の智慧が勉強になります。本書収録の「好色政道」は、2022.10.30spotifyで読了済み。2023/08/20

S.Mori

14
日本の古典をもとにした短編集。格調高い表現が使われ、登場人物の描写が巧みです。そして何よりも物語として面白いものばかりです。例えば「弁財天の使」は結末のオチが強烈でした。天女が自分の家の池に移ってくると言われて、主人はほくほくするのですが……。一番好きな短編は「三人法師」です。偶然ひとつ屋根の下に住むようになった出家人たちが、ある夜に自分たちのこれまでの人生を語り始めます。その結果分かったのは、3人が数奇な運命の元に、結び付けられていた事でした。許すことの意義をもう一度考えたくなる作品です。2019/09/24

タケ

2
菊池寛の読みやすい短編集。 六宮姫君→北村薫のシリーズがあったなーと。芥川の方が有名だけど、菊池も書いていたんだ…。 馬上美人→もっとすごいオチがあるかと思った 心形問答→因果応報の話かと思ったら違った 三人法師→最初の贖罪があった時からオチは見えた 竜→みんな幸せでよかった 伊勢・大雀天皇/ 学者夫婦→途中から夫婦の行く末が見えていた 狐を斬る→左司馬がいい夫だった 弁財天の使→いい話かと思ったら全然いい話じゃなかった…信心は救われない 偸盗伝/ 奉行と人相学→大岡越前の話 好色成道→偉大なお坊さん2019/11/03

Sumiyuki

1
向田邦子が菊池寛をエッセイで取り上げていた。両者が好きな自分には堪らない一篇から、本書を読む。『六宮姫君』『心形問答』『三人法師』『狐を斬る』『奉行と人相学』『好色成道』2018/05/15

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