出版社内容情報
書物の中のマフィアとは常に身近だった著者が彼らの故郷を初めて訪ねた。通好みのマフィアこぼれ話が続々。一味違うシチリア紀行
内容説明
三十数年前、その名もマフィアという一冊のペイパーバックに出会ったことから、以後、マフィア関係の本の翻訳を手がけ、彼らの世界に通じていく。そのため“アメリカ犯罪研究家”というスゴイ肩書をつけられたこともある。そんな著者が、マフィアの故郷を訪ねたら―。黄金時代の彼らの逸話もたっぷりと、一味違うシチリア紀行。
目次
はじめてのシチリア
シチリアの晩祷
生き方としてのマフィフ
マフィアまでの道のり
アマート・ガスペリの床屋
ヴァラキの告白
マフィアの小春日和
マフィアのヤッピーたち
海辺の古城
アナザ・カルチャー
ジョゼフ・ボナンノの真実
父と息子のマフィア〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
高橋 橘苑
12
マフィアといえば、映画「ゴッドファーザー」を連想する。著者は本書で、自由の女神を見るコルレオーネ少年に自分を発見し、親近感を持ったと書いている。ゴッドファーザーはノスタルジアの作品だと「タイム」は論評した。確かにマフィアには、ノスタルジアを感じさせる何かがある。ノスタルジアに耽るのは良くないと言われるが、それは過去の世界に生きる、ナルシズムに似ているからなのか。過去から未来へと流れる大河の群れの中で、確かに生きたという微かな、しかし確かな実感を刻みたいと願いなのだろうか。それも又、アメリカ史の一面である。2015/08/03
わたぼう
0
イタリアとアメリカのマフィアについて。できれば正業に就きたいというのは日本のヤクザでも聞いたような話。要約されていた訳書や「ゴッドファーザー」にも興味がわいた。2019/02/07
i-CHIHIRO
0
お気に入り度★★★☆☆2018/03/30
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