出版社内容情報
銀河鉄道の車両はどんな形?動力は何?作品のイメ─ジ世界を精密に解読することで明かされる真実とは?賢治ファン必読の一冊
内容説明
最愛の妹トシを失った悲嘆のどん底で書かれた名作、それは死のかなたへの旅―。幻想には幻想の力学がある。詩の心で向かい、科学で補えば、銀河鉄道は驚くべき実態を私たちに明らかにする。車輌、動力、時刻表といった細部を再現することから、賢治の宇宙を読み解く、謎解き『銀河鉄道の夜』。
目次
銀河鉄道の創設
銀河鉄道は何輌編成だったか
ジョバンニは何号車何番にいたか
機関車の動力は何か
銀河ステーション駅前町の地図
発進のシンボル天気輪の柱とは何か
切符はどうなっていたか
列車を作っている材料は何か
レールは何で出来ているか
列車はどうやって仕立てられたか〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
25
作品の謎を解明するというより、独自の、少しぶっとんだ解釈。著者はジョバンニの夢という穏当な路線を捨てて、あくまで実在する鉄道としてのあり方を追求していく。書かれていない部分については、著者の思い描くイメージを展開させていくので、読者の中には「そんなはずがない」という違和感を持つ人がいるかもしれない。それにしても「ドップラー効果で受ける風の波長が長くなる」とか(SFとしても逆じゃないかな?)「音で重力を中和する」(!)とか、奇怪な記述もちらほらと。何よりデニケンを信用してもらっては困ります。2015/01/29
Tadashi_N
10
妄想銀河鉄道2015/06/04
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- 和書
- 夜のない窓