出版社内容情報
"司法はだれのものか?"法が適正に行われているかどうか、国民はつねに裁判の現実を知るべきではないか──司法の理想像を描く
内容説明
日本の刑事裁判で冤罪事件が頻繁に発生するのは、司法制度に問題があるからではないか―。陪審員経験の大宅賞作家が日本の裁判に疑問をなげかけたのが本書である。誤判に関係した裁判官、検察官、警察官の個人的責任を追及、法律専門家をも啓発する。国民の司法参加と陪審裁判の実現を訴える注目の書。
目次
捏造
私の冤罪根絶受合法案
東京拘置所からの手紙
東京拘置所八号面会室
自白―敗走千里の自己崩壊
自白の信憑性
検察側の論告理由
物証なき殺人
密室の取り調べ
司法は誰のものか?
陪審制への道
眼れる陪審法
権力は陪審制度を忌む