出版社内容情報
「今がいちばん幸せ」イト老が、枕もとのやぶ医者先生に笑いかけた。町医者の日常と人間模様の哀歓を心をこめて綴ったエッセイ集
内容説明
「今がいちばん幸せ」88歳のイト老は、枕もとのやぶ医者先生に笑いかけた。町医者は忙しい。そしてみんなが頼りにしている。自らも喘息に悩まされながら、外来に往診にと奔走するやぶ医者先生と患者たちの交流を通して、庶民の哀歓とかけがえのない生と死を淡淡とユーモラスに綴った、滋味豊かなエッセイ集。
目次
過ぎた夏
棟梁の入院
切るか切らぬか
「治療のすすめ」
ヒダル神がとりついた
午後の往診
死なない病気
伴侶
ハカラメ
夢の病院〔ほか〕