内容説明
戦争前、画家の長男として生活していた著者が、日々送った東京の食卓の風景。陸軍に召集され、入営初日に経験した新兵メシ。大陸へ渡り、一兵士として食べた前線での食。戦争末期、フィリピンの小島でのミミズやヤドカリまで食べたサバイバル。懐かしくもあり、二度と体験したくないものもある、食にまつわるエッセイ集。
目次
海鼠
助惣鱈
尾頭つき
お焦げ
変なものを食うと
米のめし
鯨鍋
フロマージュ
麻婆豆腐
煎じ蚯蚓〔ほか〕
著者等紹介
池部良[イケベリョウ]
1918年東京大森生まれ。映画俳優・エッセイスト。1941年立教大学文学部英文科卒業、と同時に東宝文芸部に入社、島津保次郎に見いだされ、俳優に転向。同年7月「闘魚」で映画デビュー、戦前戦後を通じ二枚目スターとして活躍。俳優はもとより、名エッセイストとしてもつとに有名。現在も新聞、雑誌にエッセイ、コラムを書き続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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