文春文庫
ナポリ 魔の風

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  • サイズ 文庫判/ページ数 325p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167373160
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

恵美子はナポリ滞在中に風変わりな男を紹介された。舞台美術家・ドニ鈴木。250年前のオペラ歌手の生れ変りと称するドニは、妖しく強烈な精気を放っていた。彼の妄言を受け流そうとするも、その魔力に翻弄されてしまう恵美子。やがて恵美子の恋人をも巻き込んだ三角関係は性も時空も超えた官能へと発展する。

著者等紹介

高樹のぶ子[タカギノブコ]
1946年、山口県生まれ。84年「光抱く友よ」で芥川賞を受賞。95年『水脈』で女流文学賞、99年『透光の樹』で谷崎潤一郎賞、2006年には『HOKKAI』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した。05年より九州大学アジア総合政策センターの特任教授に就任。アジア各国の作品や作家との交流を通じてアジアを体感するSIA(サイア/Soaked in Asia)プロジェクトを立ち上げ、活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kanako Tokui

1
250年もの時空を超えた愛憎の物語。くらくらするような内容もだけど、それよりも何よりも私が一番関心を持ったのはカストラート(去勢歌手)です。成人の男性の骨格筋肉を持って、ソプラノ音域を出す歌手。その歌声って一体どんなんだろうと思うと聴いてみたくてたまらない。それから血管標本。きっとこの血管標本に触発されて、作者はこの物語を書いたのに違いないってそう思いました。2013/06/04

更紗蝦

0
作者がキリスト教を理解していない事がよく分かる本。教会がルオータというシステムを作ったのは、女性に堕胎をさせないためです。イタリアはカトリックの国であり、カトリックは堕胎を禁じているのですから。さらに作者は聖遺物というものも理解していません。聖人の肉体の一部が展示されているのは、それが聖遺物だからなのであって、ナポリの土地柄とは無関係です。しかも主人公が目にした血管標本は一般人のものなので、聖遺物ではありません。聖遺物とそうでないものをごっちゃにした挙げ句に「ナポリならでは」という感想を持つのは意味不明。

chantilly

0
あり得ない話でもないかな。。。2011/09/15

文子

0
イタリア、カストラート、血管標本…。扱う題材が妖しくも魅力的。2009/03/23

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