出版社内容情報
53歳のテレビ局長と45歳のバイオリニスト、45歳の医師と28歳の水泳教師。愛し、傷つけあう二組の男女を、それぞれの立場から描く
内容説明
先輩と婚約中のバイオリニストを強引に奪って23年、充足しているはずの中年医師の心を、スポーツクラブで水泳を教わる28歳のインストラクターが魅きつける。そして妻もまたインストラクターの父である旧知のTV局局長と惹かれあう…。激しく愛し、傷つけ、そしていたわりあう二組の男女をそれぞれの視点から描く長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
背番号10@せばてん。
19
【祝、文化功労者】1997年4月15日読了。あらすじは忘却の彼方。(2018年10月29日入力)1997/04/15
チェス
3
最後はどう終わるのか、気になったものの、やはり収まるところにねぇ。長かった。 図書館本。2019/03/06
東森久利斗
2
他人事、身に迫る思いに困惑。男と女、老いと若さ、駆け引きとせめぎ合い。焦燥、渇望、不安、衝動、欲求。理性を破滅、築き上げてきたものを破壊させる恐るべき幸せホルモンの暴走。理解はできても納得できない複雑怪奇な世界。みなぎるエネルギー、活力が羨ましい。不協和音なカルテット、アナログな関係、醸造されるような時間の流れ、何かが起こりそうで起こらないもどかしさ。消化不良。2023/10/16
sakase
0
日経夕刊で糸島半島の写真とともに紹介されていました。小説はいろいろな人生や感情を体験することができます。高樹のぶ子は以前「透光の樹」をよみました。大人の小説です。2011/10/04