出版社内容情報
宮本武蔵、大岡越前守、大石内蔵助、井伊直弼、西郷隆盛、島津斉彬、桐野利秋など、激動の時代をたくましく生き抜いた傑物を描く
内容説明
巌流島の決闘の宮本武蔵、佐々木小次郎、天一坊事件を裁いた大岡越前守、赤穂浪士の盟主大石内蔵助、黒田騒動の主役栗山大膳、茶の輸出で名を馳せた女貿易商大浦お慶をはじめ、井伊直弼、横井小楠、西郷隆盛、島津斉彬、桐野利秋など、激動の時代を生き抜いた傑物たちを卓絶した史眼で取りあげた歴史エッセイ１５篇。
目次
巌流島の決闘―宮本武蔵・佐々木小次郎
天一坊事件と大岡裁き
大石内蔵助良雄
不運の大目付庄田下総守
黒田騒動―栗山大膳
天保のライバル奉行―矢部定謙・鳥居耀蔵
譜代高取藩の天誅組討伐
九州男児の奇行三態―中川入山・白水要左衛門・梅北国兼
赤備えの新参譜代―井伊兵部少輔直政
浪人無惨大老暗殺劇の配役〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TheWho
14
昭和38年から64年迄「歴史と旅」や「歴史読本」、「歴史と人物」等に海を題材にする歴史小説家が寄稿した江戸期に活躍、騒動を起こしたした人物を語る15編の歴史読本。宮本武蔵、佐々木小次郎、大岡越前、大石内蔵助、井伊直弼、西郷隆盛、島津斉彬、桐野利秋等の有名な人物と栗山大膳や大浦お慶等の無名な人物を取り混ぜて、歴史的にも内容も順不同に取り上げ、そして著者独自の視点で解釈、評価している点が興味深い。通説の歴史的人物評とは一線を画す面白い一冊です。2016/03/08
ゆーいちろー
1
色々な歴史雑誌に書かれた歴史エッセイを集めただけに、それほど統一感のない文章の集まりというイメージ。気楽に歴史を楽しみたい人向けであろう。中でも自分が詳しく知らなくて、勉強になったと思うのが、「黒田騒動-栗山大膳」「女丈夫大浦お慶の商才」「自ら政策化した開国国是-横井小楠」の３つの文章である。特に、大浦お慶は全く初めて聞く名前で、幕末の長崎にこのような女性実業家が存在したとは知らなかった。この筆者によって「天翔ける女」として小説化されている由。「九州男児の奇行三態」もなかなか興味をそそられる話でした。2012/05/04
雨巫女
0
気になったのは、大浦お慶さんです。女商人で以前から興味があって2010/03/08
悸村成一
0
15編。「天一坊事件と大岡裁き」を含む。272018/03/10
