出版社内容情報
おとこ狂いの美しい浄瑠璃語りにおもいを寄せる醜い船頭。男の心情の滑稽ないたましさを、多彩な語りでえがく直木賞受賞の話題作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MIKETOM
3
第102回直木賞。表題作に関して言うと。見開き2ページで改行が2~3回とか、ましてや1回なんて時もあって、真四角な文字列の塊がものすごい圧力になってのしかかってくる。読むのが辛かった。それから、全体的にやたらくどくて長ったるい粗筋を読んでいるような感じ。あくまで粗筋だから行間を読むことができない。男好きでインランな小伝の、心の奥底にある純情なところとか寂しさとか、そういった部分が感じられなかった。もう少し詳細に描写して欲しかったところ。表題作じゃなくてもう一編のほうがよかったかな。でもま、まずまずです。2016/12/31
an-ponta
3
直木賞受賞作。最初は読みづらかったのですが、読み進んで慣れてくると、まるで講談話を読んでいるように、とてもテンポ良く読めました。2013/03/25
おさむ
2
江戸の文政年間が舞台。奔放なオンナの一代記のように見えるが、実は二人の男女の歪みながらも純粋なラブストーリー。落語調の文体が雰囲気を醸し出す。直木賞受賞作。2013/02/24
Hula
0
★★★★☆ 直木賞(第102回 平成1年)2014/09/11
oskrt
0
結構古めの直木賞受賞作■時代物ですがちょっときわどいテーマを品を落とさないギリギリのところで踏み止まって書いてますね 語り口が上手いので楽しく気持よく読めます■しかし あとに残るものがない 残念2015/06/15