内容説明
著者が世を去って早四年。小泉首相の靖国神社参拝に始まった、日中・日韓問題、“ホリエモン”に代表されるIT関連企業騒動やマンションの耐震偽装事件やアメリカ産牛肉再輸入騒動など、もし著者が生きていたならば、どのように取り上げたことだろうか。答えは本書にある。何故なら、世の中は寄せては返す波の音、だから。
目次
私の「男子の本懐」(出社したら潰れていた;郵便局と私 ほか)
人はさびしき(外道;古新聞育ち ほか)
向田邦子の語彙(そのうちみんなアメリカ人;ファンレター ほか)
花柳界の行方(私は映画と和解してない;芸人というもの ほか)
寄せては返す波の音(問答は無用である;「写真信仰」揺らぐ ほか)
著者等紹介
山本夏彦[ヤマモトナツヒコ]
大正4(1915)年、東京下谷根岸に生れる。24歳のとき名作「年を歴た鰐の話」の翻訳を『中央公論』に発表。戦後『室内』を創刊。同誌に「日常茶飯事」、『文藝春秋』に「愚図の大いそがし」、『諸君!』に「笑わぬでもなし」、『週刊新潮』に「夏彦の写真コラム」を連載。昭和59年に菊池寛賞を、平成2年に「無想庵物語」(文藝春秋)で読売文学賞を受賞した。平成14年10月23日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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