文春文庫<br> 青が散る〈上〉 (新装版)

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文春文庫
青が散る〈上〉 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167348229
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

燎平は、新設大学の一期生として、テニス部の創立に参加する。炎天下でのコートづくり、部員同士の友情と敵意、勝利への貪婪な欲望と「王道」、そして夏子との運命的な出会い―。青春の光あふれる鮮やかさ、荒々しいほどの野心、そして戸惑いと切なさを、白球を追う若者たちの群像に描いた宮本輝の代表作。

著者等紹介

宮本輝[ミヤモトテル]
昭和22(1947)年、兵庫県に生れる。追手門学院大学文学部卒業。52年、「泥の河」で第13回太宰治賞を、翌53年、「螢川」で第78回芥川龍之介賞を受賞。62年には「優駿」で第21回吉川英治文学賞を、平成16年には「約束の冬」で第54回芸術選奨文部科学大臣賞を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

151
本当に夢中になった青春小説である。主人公の椎名燎平と夏子、危うげな恋愛をテニスというスポーツを通して、描き上げている。もう今の宮本輝には書けないのだろう。青春小説でありながら、自殺してしまう友達の業のようなものはきちんと描かれていた、のだが..2010/05/12

うりぼう

103
登場人物のなんと爽やかなことだろう。捻くれた個性の人がいない。この本が書かれた時代は、それで違和感のない時代だったのか?今の学生もこんなに素直なの?少なくとも35年前の自分は違った。森見さんの世界の方が近い。「太陽の季節」がヨットなら、こちらはテニス、どちらもおぼっちゃんのきわみ。と思っていたら、ペールが絡むととたんに良くなり、皆の個性が光る。テニスに捧げる青春、露人、白樺、善良亭での盛り上がり、ガリバーの新曲はどうなった?夏子は一人大人だが、祐子の強さに勝てない。ゆかりが下巻で復活してくれると嬉しいな。2010/06/28

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

87
♪原色の雑踏にまみれて 駱駝はあてどなく地下に還る 生きていたいだけの人間の駱駝♪ 高度成長とバブルの間の80年代は、今に比べればのんびりした時代だった。大学は社会に出るまでの最後の猶予期間になっていた。関西の新設大学の一期生となった燎平は、同級生の金子に誘われテニス部の創立に参加する。勉強もせず、車にも乗らず、ただひたすらにボールを追いかけ、〈二流の上〉を目指しラケットを振り続けた。女の子と遊ぶことはなかったけど、恋はした。泣きたくなるほどの想いに焼かれた。戸惑いと切なさを瑞々しく描いた青春小説の名作。2015/04/27

ばりぼー

72
二十数年ぶりの再読。種目は違っても、大学4年間を体育会で過ごした者には、我が身とだぶるエピソードばかりで、感涙ものです。しかも、東通り商店街とか梅地下とか、懐かし過ぎて鳥肌との闘いでした。「感情を捨て、理性を捨て、ただテニスをする筋肉だけになれ」って、何だこのアナクロニズムは!(笑)。でも、当時はそれに疑問を持つこともなく、コートに這いつくばって筋肉痛に耐えていたものです。失恋後の餃子ヤケ食い場面の無駄に詳しい描写など、くだらないことに全力でエネルギーを費やす青春の苦さが身につまされ、読む手が震えました。2015/06/09

よこたん

63
“しかし、俺たちは、ただアホみたいにテニスをやってきたなァ” 汗と土にまみれ、コートをいちから作ることから始まった大学のテニス部。勉強そっちのけで、友情恋情もとり混ぜて、めいっぱい走り回る日々。皆、若い。けれど、それぞれに抱える屈託が、それぞれの濃さの影を足下に落とす。テニスという競技の王道と覇道、勝ち負けに思いを馳せることは、どこか人生を考えることと重なり合う。ベタベタの関西弁の会話が多いのに、爽やかな風が吹き抜けるような文章は、やはり宮本さんならでは。大昔に観たドラマは、舞台が関西じゃなかった記憶が。2021/05/25

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