文春文庫
昭和の終わりと黄昏ニッポン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 383p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167340094
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C0195

出版社内容情報

天皇崩御、バブル、宮﨑勤。「昭和」と「平成」の狭間で起きた事件を掘り起こし、2つの時代の意味を問うノンフィクション年代記。

内容説明

昭和天皇の崩御と改元の内幕、狂乱のバブル経済、宮崎勤とオウム真理教、美空ひばりと松下幸之助の死。「昭和」と「平成」の狭間で起きた一連の出来事を、新事実と新証言で掘り起こし、二つの時代の意味を問うノンフィクション年代記。下層社会、貧困と自殺、医療崩壊を取材した「平成不況を歩く」を新たに収録。

目次

第1部 昭和が終わった日(偉大なる君主の死;「平成」改元の内幕;昭和の終わりと黄昏ニッポン;「物語」の終焉はなにをもたらしたのか)
第2部 平成不況を歩く(ルポ下層社会;ドバイの百円ショップで見えたこの国の将来;山谷・沖縄・竹ノ塚―貧困の三都物語;自殺大国ニッポンの正体;医療崩壊時代の名医たち)

著者等紹介

佐野眞一[サノシンイチ]
1947(昭和22)年、東京に生まれる。早稲田大学文学部卒業後、出版社勤務を経てノンフィクション作家に。「戦後」と「現代」を映し出す意欲的なテーマに挑み続けている。97年、『旅する巨人宮本常一と渋谷敬三』で第28回大宅壮一ノンフィクション賞を、2009年、『甘粕正彦乱心の曠野』で第31回講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kochanosuke

17
他に読んでる本があっても、佐野さんの本はいつも他を押しのけていっき読み必至。知らないことばかり、で、知るのが楽しいのがルポタージュ。知りたがりの作家さんを通して、まずは知ることから。そこから関心が広がって巻末の参考文献一覧は読みたい本だらけに。佐久病院と若月俊一については特に知りたい、読みたい。2013/02/24

はち

7
第一部は文字通り昭和の終わりのあれこれを扱った作品。第二部は現代の下層社会を扱った作品。出来たら地域格差ももう少し扱って欲しかった。昭和の終わりの思い出はほとんどない。今調べると、現代とは全く違う時代だったのだと、うんざりしてしまう。2012/06/12

makimakimasa

6
最後のH31年が明けたタイミングで、昭和の終わり=平成の始まりについて読むという趣向。昭和天皇の晩年と改元の内幕をまとめた第一部は、関係者への取材も充実し、Xデーに向け張り詰めた世相の空気を追体験出来る(S61年生まれの自分は記憶無いので)。美空ひばりと林郁夫の意外な共通点から読む時代考察が秀逸。平成不況をルポした第二部は、オリンピックという「大きな物語」へ邁進する中、戦後最長の好景気?を更新した今となっては一昔前の趣。足立区に対する見方は偏見助長と思う(区役所からの抗議には反省している)。解説は原武史。2019/01/28

sasha

4
昭和天皇が病床に伏してからの、異常とも言える静かな興奮の日々を思い出す。ただ、昭和の時代に対する著者のノスタルジーが強過ぎるのが難点か。平成の貧困の根っこも、昭和の時代に萌芽したものなんだよね。2012/08/14

midnightbluesky

4
相変わらず執念の取材をする佐野さん。足立区、竹ノ塚への思いがやや勇み足の感あり。それから沖縄のくだりはやや強引すぎる気もする。2011/10/26

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