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文春文庫
ひとつ目女

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  • サイズ 文庫判/ページ数 283p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167334338
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

ひとつ目女とともに誰も見たことがない魅惑の世界へ。幻の動物を追って驚異の冒険が始まる。会心のシーナ的SFワールドが誕生!

内容説明

生物と機械の境界が曖昧になった近未来のトーキョー。便利屋のおれが引き受けた「ラクダを捜してほしい」という奇妙な依頼が、謎の中国人、妖艶なひとつ目女を道連れにした、驚異に満ちた冒険へと発展する。著者の歩いたアジアの風景が、誰も見たことがない魅惑的な世界に結実した会心のシーナ的SFワールド。

著者等紹介

椎名誠[シイナマコト]
昭和19(1944)年、東京生れ。作家。吉川英治文学新人賞を受賞した「犬の系譜」(講談社文庫)、日本SF大賞を受賞した「アド・バード」(集英社文庫)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘビメタおやじ

8
久しぶりのシーナワールド、相変わらず不思議に楽しいです。ものの名前を読んでいるだけで、どんなものか想像もつかないのですがうれしくなります。世界戦争後の荒廃した世界としては、これ以上のものはないでしょう。映像化は無理でしょうが、できたら「マッド・マックス」を超えるのは間違いないと思います。2015/12/08

Mingus

6
SFのシーナは初読。なんだろうな。淡々とエッセイのように描かれる近未来的なSFに、私小説的作家のリアリズムと、その内容のあまりの現実からの突飛についていけないところが混在して、中々飲み込めなかったのが正直なところ。全ては既成の事実として書かれていることが良くも悪くも作用していて、文章も淡白に日常的に書かれて、ある種のSF臭さが無かった。シーナ自身もSFと言うより“超常小説”としての書いているらしい。私自身はボネガットくらいしか読まないSFに疎い人間なので、逆にSF好きの方の意見を聞きたいところ笑2017/12/31

眠る山猫屋

6
ロードノベル、になるのかな。根無し草の主人公が、流されるようにして大陸を冒険して行く様を描いた作品。正直なところ『水域』なんかに比べると物足りない。少しリアルに、或いは近未来指向のせいかな。でも主人公の流され具合は逆にリアルなのかも。旅の相棒の登場は、ちょっと唐突過ぎて把握に戸惑ってしまった。やっぱり、もう少し長く深く読みたかったな。2013/03/22

ゴコ

5
世界観はアドバードや銀天公社の偽月と同じようであったが、物語の意味があまりなく、世界観が先にあってそこをただ通過するだけというか、ストーリーはあるけど完結に向かっていないような印象を受けた。盛り上りを感じられず、中々、読み進められなかった。読後もあまり心に残るものがなかったような気がする。2014/09/22

k5

5
椎名ワールド全開。久しぶりの椎名SF。 読み始めはわけのわからん名称や状況にとまどうが、中盤からは難なく受け入れ楽しめる。『水域』とか『アドバード』とか再読したくなった。2012/03/02

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