出版社内容情報
少年時代の輝かしい日々を描いた連作「猫殺し」「トロッコ海岸」「デカメロン」をはじめ、ちょっと笑えるノスタルジックな短編小説集
内容説明
あの頃、ぼくらは長靴を履いた男にどこどこ追っかけられ、無断借用のトロッコで冒険に励み、物陰から男女のキビを学習した。表題作などノスタルジックに少年の日日を描く短篇群に加え、記憶の中の妙な風景を淡々と綴る「ポウの首」。映画への熱い思いが哀愁とともに蘇る「映写会」等、懐かしい風景の短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
14
前半の少年時代を描写したものより、後半に掲載されたエッセイ風の作品のほうが好み。最後に収録された「映写会」はスパッとした終わり方が良い。「道の記憶」も、主人公を責められない何かがある。人はそれぞれ、いろいろ抱えているのだなあと私も思いやれる程度には成長した。2011/12/18
たーくん
3
あの頃、ぼくらは長靴を履いた男にどこどこ追っかけられ、無断借用のトロッコで冒険に励み、物陰から男女のキビを学習した。表題作などノスタルジックに少年の日日を描く短篇群に加え、記憶の中の妙な風景を淡々と綴る「ポウの首」。映画への熱い思いが哀愁とともに蘇る「映写会」等、懐かしい風景の短篇集。 2017/04/16
明るいくよくよ人
1
子供の残酷さや大人の苛立ちやらいろいろと考えさせられるいい小説だと思う。怪しい探検隊だけの人ではなかった。2020/07/19
かえる
0
シーナさんはエッセイみたいなのがよい。SFは読んでないがどうなのだろう2014/02/17
カンパネルラ
0
超常小説かと思ったら、私小説だった。それも幼い頃のことを中心にしている短編集。「猫殺し その他の短編」の文庫化2004/01/12