出版社内容情報
1945年8月、日本は劇的に変わる。解体を回避した天皇制と東京帝国大学の功罪に見る、日本人の歴史意識とは。壮大なる完結篇。
内容説明
昭和20年8月15日、日本のかたちは劇的に変貌した。大日本帝国の解体、天皇の人間宣言、そして国家のための人材養成を旨としていた帝国大学の変質―。「あの戦争はなぜ始まり、なぜすべてを失うほどの大敗北を喫するに至ったのか」と考えつづけた著者が、七年にわたり書き継いだ歴史ノンフィクションの金字塔、ここに完結。
目次
経済学部教授を獄中に葬ったスパイH
経済学部三国志、宿命の権力闘争
河合派の崩壊と戦時経済研究会
「大逆」と攻撃された津田左右吉の受難
軍艦総長・平賀譲の経済学部大粛正
戦時経済の寵児・土方成美 絶頂からの転落
粛学の立役者、田中耕太郎の四面楚歌
難局の経済学部長 舞出長五郎の小心姑息
「無罪、さもなくば重罰を」河合栄治郎の深謀
反ファッショ人民戦線と河合栄治郎
平賀東大・戦争体制下の大繁栄
南原繁総長と昭和天皇退位論
天皇に達した東大七教授の終戦工作
著者等紹介
立花隆[タチバナタカシ]
昭和15(1940)年長崎県生まれ。39年東京大学仏文科卒業。49年「田中角栄研究―その金脈と人脈」(「文藝春秋」11月号)で金脈批判の先鞭をつけ、以後精力的に腐敗政治批判を続けている。知的関心は幅広く、その徹底した取材と卓抜な分析力による文筆活動で、58年菊池寛賞、平成10年司馬遼太郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rbyawa