出版社内容情報
眩い光、暗いトンネル、亡き人々との再会──死に臨んで人が体験する不思議なイメージの世界を極限まで追究。大反響を呼んだ大著
内容説明
まばゆい光、暗いトンネル、亡き人々との再会―死の床から奇跡的に蘇った人々が、異口同音に語る不思議なイメージ体験。その光景は、本当に「死後の世界」の一端なのだろうか。人に超能力さえもたらすという臨死体験の真実を追い、著者は、科学、宗教、オカルトの垣根を超えた、圧倒的な思考のドラマを展開する。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこ
110
知の巨人、立花隆による臨時体験を世界を駆け巡り体験者、研究者、データなど科学的根拠と照らし合わせ決してオカルトに走ることなく検証した書籍です。解答が出ない問題に真摯に向き合う姿勢は素晴らしい。私もバイクの事故で臨時体験をしました。事故直前がスローモーションになり、その間、人生回帰(走馬灯)を見たくらいで幽体離脱や三途の川、身近な死者との会話などありませんでした。本書の中では頭の中での妄想の産物なのか本当に起こっていることなのか立証は困難であるが事例の中には事実でなければ説明がつかない例もあります。下に続く2024/11/25
AICHAN
43
図書館本。昔一度読んだような気がするが、読メでは登録されていないので借りてみた。読んでみたが、やはり昔読んだと思う。世界中の臨死体験を取材したもの。臨死体験とは、一度生死の境をさまよった人が体験する不思議な現象で臨終時体験と同じもの。日本ではオカルト的に思われているが、欧米では真面目に研究されている。著者の立花隆は臨死体験に興味を持ち、世界中を取材した。それをNHKの番組でまとめたが立花は満足できなかった。テレビ番組では制約が多すぎて取材のほとんどが使われないからだ。それでこの本を書いたという。2018/04/30
James Hayashi
41
民話や知り合いから臨死状況を語られても眉唾もので本気には取れないが、世界には臨死を研究対象としている所もあり、そういった中で掻い摘んで説明されているので真実味がある。ただ証拠はなく科学的立証ができなく現実的にどこまで学問として成り立っているのかは不明。20年前の作品であり臨死体験の数の上昇はあるようだが具体的な事はこの先も難しいだろう。我々が死ぬ時、それが正しいのか体験できる。多くの人が言うには痛くも怖いものではなく、返って居心地がよく安らぎを与えてくれる場のようだ。死の前提でその後はわからないが興味は大2018/06/09
chanvesa
40
驚いたのは、臨死体験と宗教のみならずUFO・超能力と密接な関係にあるという内容だ。こういう実例を読んでいくと、何だか入り込めない。立花隆自身もUFOやら宇宙人について話す人は信用ならないという文言が何度か出てくるから、なおのこと。それでもたくさんの実例が出てくる。下巻には解が提示されるのだろうか。死を恐れる人間に与えられた、あるいは獲得された、死の恐怖から解放するためのインプットであると思っている。そして、子どもの頃に高熱を出したときに必ず同じような夢を見たが、それと類似しているのではないかと。2021/10/22
hatayan
30
瀕死の重症を負ったときなどに体験しうる臨死体験の文献、経験談、権威に総当たり、死後の世界のような存在を客観的に説明できるかを突き詰めた作品。 体験者の証言は主観的で客観性を担保できず、一定は脳の働きで説明可能。しかし、現代の科学では十分に説明できないケースも存在するとします。 「人間が健康な状態にあるときの日常的な意識があると覆い隠されていて見えない現実が、死ぬような状況下で初めて見えてくる」海外の研究者の言葉が印象的でした。 一方の立場に偏ることなく、慎重に検討を重ねていく筆の運びには安心感が持てます。2018/10/18
-
- 電子書籍
- いちばんやさしい Word 2016 …